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不登校の将来と現実:経験者が文部科学省統計と実例から考察

不登校生徒やその家族の中には、将来に対する不安や絶望感を抱えている方も多いことでしょう。

例えば、大人になった際の就職率や、勉強をしないことで将来にどのような影響があるか、仕事への不安を感じている方もいるかと思います。

しかし、文部科学省の統計によれば、実際には8割の不登校生徒が社会復帰に成功しているのです。さらに努力しているご家庭だとより高い確率で大学や専門学校などにつながっています。

この統計や実際の事例をもとに、不登校の将来と現実について考察し、絶望から希望への道をご紹介いたします。将来への不安を抱える方々に、新たな希望と自信を提供する情報をお届けできればと。

ポイント

  1. 不登校生徒の将来に関する統計データから、8割が社会復帰に成功している実態を理解できる。
  2. 不登校生徒が将来の選択肢として大学や専門学校を含む多くの道があることが明らかにされ、選択肢に対する自信を持つことができる。
  3. 不登校の将来についての不安や絶望感に対して、希望と自信を取り戻すための情報が提供され、具体的なアドバイスが得られる。
  4. 実際の事例
目次

不登校の将来と現実:統計から見る社会復帰率

不登校生徒にとって、将来について考えることは不安との戦いになることが多いようです。こんなお声は筆者もよく受け取ります。

中三不登校児です。将来が不安です。

 

私は中学一年生の二学期から不登校です。 理由は人間関係と異性関係のトラブルで 不登校になってしまいました。

 

親は私の気持ちを尊重してくれて あなたが笑顔ならそれでいいと言ってくれました。 ですがこのまま大人になったらきっと私はずっと 親の脛をかじって生きて行くんだろうなっと思うと やはりそれだけは避けたいです。

 

テレビで貧しい子供たちが 働きながら学校に行くことを目指している 姿をみると自分がみじめで恥ずかしくて しかたがありません。 不登校でも勉強はできるはずなのに私は 勉強をしてきませんでした。

 

周りの友達は色々な面で大人になっているのに 私の時間はまだ不登校になってから何も変わっていません。 いままで甘えてきたぶん、大人になってから 少しでも自立できるようにしたいと遅いながらも 考えるようになりました。

 

やはり中卒だとバイトでやとってくれる場所もないですよね? 留年してでもいいから勉強の基礎を学び 高校に進学したほうがいいのでしょうか。

 

自分で決める事なのですが、お言葉頂けたら 幸いです。 長文、お言葉に至らない点がありましたら すいません。

ヤフー知恵袋より

非常にしっかりとした子ですがそれだけに切実な不安ですね。

しかし、文部科学省の統計によれば、実際には8割以上が社会復帰しています。下記は中3不登校の子の5年後についての調査結果です。回答数は2万8千人であり充分なデータと言えるでしょう。

学業・就業状況 割合
就業のみ 34.5%
就学のみ 27.8%
就学かつ就業 19.6%
非就学かつ非就業 18.1%

20歳時点での就業に関するデータは下記になります。一番下の欄の非就学かつ非就業は18%のみですね。

雇用形態 割合
正社員 9.3%
パート、アルバイト 32.2%
家業手伝い、会社経営 3.4%

下記は20歳時点での就学に関するデータになります。出典は同じです。

学校種別 割合
大学、短大、高専 22.8%
高等学校 9.0%
専門学校、各種学校等 14.9%

この統計をもとに、不登校生徒の将来を探っていきます。

将来に絶望して動けなくなってしまう不登校の悪循環

不登校時代に感じる絶望感は、多くの人にとって非常につらいものです。子供にとっても親にとっても。

その将来への絶望感から動けなくなり、さらに自信を無くし、さらに本人も周りも不安になりという悪循環を作っているのです。

中学生不登校です。 将来に絶望しかありません。 学校に行こうと自分なりに努力しているつもりですが、行こうとすると腹痛、頭痛、吐き気など何かしら体に不調が出てしまいます。

 

酷い時には固まって動けなくなってしまったり過呼吸も起こします。 こんな私でも将来職に就くことはできるのでしょうか?

ヤフー知恵袋より

将来に絶望してしまうのは知らないからです。人間は未知なことには不安を感じます。

先輩たちの状況を適切に知れば不安がおさまり動き出すことができるのです。悪循環からの抜け出し方はこちらの動画でもご説明しています。

より詳しく状況を見てみましょう。

大人になったらどうなる?不登校の将来像

不登校から大人になる過程は、個人によって異なります。一部の不登校生徒は、大学や専門学校へ進学し、充実した社会生活を築いています。

また、大人になったあとは不登校のとても辛い経験やその後の人生から多くを学ぶことができたと考えている人も多いようです。筆者もその一人です。

下記は先ほどの調査からのアンケート結果です。多くの先輩たちが「成長した」と答えています。統計的には未来の自分に期待してみても良いかもしれませんね。

今現在の問題や壁は「成長」によって乗り越えることができるからです。

成長したと思えること 割合
人の痛みがわかるようになって、人に対して優しくなったこと 48.1%
自分で働いて収入を得ようとすること 46.9%
身の回りのことが自分でできること 45.6%
自分とうまく付き合えること 45.6%

筆者も不登校の経験から他者に寛容になった気がします。順風満帆であれば苦労している人の気持ちはわからないままだったと思います。

そして「自分とうまく付き合えること」は大きいですね。別の言葉で言うと自己受容や自己肯定感と言ったりします。

 

また、不安なことに適切に対処することも必要になります。下記は統計データから先輩たちが何に不安を感じていたかがわかる調査結果です。ちなみに筆者も対人関係に不安を感じていました。適切に対策をすることが大事です。

不安があったこと 割合
対人関係に不安があった 73.5%
体力の不足による苦労 60.1%
生活リズムの乱れ 60.1%

不登校生の未来:怖いけれど、選択肢は豊富

以上のように不登校生の未来について考えると、不安や怖さがつきものです。しかし、選択肢は豊富であり、多くの道が存在します。

先輩も筆者も不安や怖さを感じながら前に進んで来ました。あなたもきっとできるはずです。

以下では前述の通り、多くの成功事例が存在することを考慮に入れながら、不登校生の未来について考察します。

不登校の将来を考えた時の現実的な選択肢:大学進学の可能性

不登校からの復帰後、すぐに就職も良いのですが、大学進学や専門学校へ行くことも一つの選択肢です。大学へ進学することで、専門知識を習得し、さらなるキャリアの幅を広げることができるからです。

また、大学や専門学校では「どんな仕事が自分には合うのか」「どんな生き方が自分には良いのか」

そんなことを考えて社会に出る前に準備をしっかりとする期間を作ることも出来ます。不登校生の大学進学や専門学校進学について探求します。

さて、まずは大学や専門学校の前に中学生や高校生の不登校からその後については下記のような進路があります。

通信制高校

現在は昔と違い通信制高校が多くあります。通信制高校で高卒資格を取りつつ大学や専門学校へ行く道もあります。様々な高校を見学してみることが大事です。

高校受験

不登校で内申点が低くても全日制の私立高校であれば合格するケースが多くあります。おすすめは地元の塾や不登校専門の塾に聞いてみることです。こちらのブログでも紹介しています。

また、私立の高校の説明会で直接聞いてみることもおすすめです。意外に多くの高校の門戸が開かれていることが実感できると思います。検討してみてください。ただし、当日のテストの点数が合格点を超えていることが条件です。

高卒認定試験

高卒認定試験を受けることで大学に進学する方法もあります。筆者は高卒認定試験出身です。難しいと思われている方が多いですが非常に簡単です。

バイト

アルバイトをして社会勉強をすることは次のステップへの非常に良い経験になります。別ブログにて説明しています。

不登校からの大学進学の道

不登校から大学へ進学するためには、様々な方法とサポートが存在します。大学進学に向けた具体的なステップや注意点について説明します。

不登校から大学に行く場合は下記の方法があります。それぞれメリット、デメリットがありますが状況に合った手段を取ることが大事です。

1,通常の塾や家庭教師を活用。

2,不登校専門の塾や家庭教師を活用。

3,独学で動画教材などを活用

どのルートを通るかは人により分かれます。合う合わないがあるようですので試行錯誤をして自分なりの「正解」を見つけることが大切です。

早野の大学進学のケース

筆者は高校で学校がつまらなくて行かなかったら行けなくなり不登校で高校を中退しました。軽い気持ちで休んだらずるずると出れなくなったという感じでしょうか。

そして家でブラブラと過ごしていたのですがある日母がこう言いました。「近所の●●さんは高校をやめて高卒認定試験を取って東京理科大に行ったそうよ。」

人間、お手本があると自分にも出来そうとやる気になるものです。そこで高卒認定試験を受験し大学受験をして早稲田大学に進学しました。

その後、大学生の時に教育系のコンサルティング会社でインターンをしてそこで将来は教育の仕事をしたいと思うようになりました。社会で何年か経験を積んだ後に今は不登校の支援をしています。

私の場合はお手本が近所にいたことがとてもラッキーでしたね。

事例:中学不登校からアメリカの大学へ

A君は中2の冬に不登校になりました。A君は大変真面目な性格で不登校で将来が不安とのことで家庭教師を希望したのです。そしてお母様が早野塾へご連絡してくれました。

お会いするとA君は大変な緊張ぶりで気の毒でしたが週1で勉強をしていました。不安で夜も眠れないとのことでしたが(昼間寝ていたようですが)じょじょに自信を取り戻していきました。

A君は将来について考えていてIT企業などの社会科見学などにも参加していました。不安そうな顔をしながらも懸命に前に進んでいました。

高校では通信制に通いバイトもして受験勉強を高2から始めました。その後、東京理科大学に合格し、今ではアメリカの大学に留学しています。将来はアメリカの世界的なIT系の企業に就職したいのだそうです。

 

結論:不登校でも将来をより良い現実に変えていける

不登校からの未来について考えると、不安や悩みがつきものです。しかし、統計データや成功事例から分かるように、不登校からの未来は自分次第です。絶望せず、選択肢を活かし、自己啓発を続けることが、成功への鍵です。

以上の内容を参考に、不登校経験者やその家族、関心を持つ方々が将来に希望を抱き、成功への一歩を踏み出せることを願っています。不登校からの未来は明るいものであると信じ、前向きな一歩を踏み出しましょう。

 

  • 不登校生の8割が社会復帰成功。文部科学省の統計データで裏付け。
  • 不登校生の将来には多彩なキャリア選択肢が存在。大学進学から職業訓練まで。
  • 高校卒業が必須ではない。不登校からの道も開かれている。
  • 大学進学や職業訓練に向けたステップと注意点を専門的に解説。
  • 職業訓練のメリットを理解し、スキルを磨いて将来に備えよう。

 

Q&A:よくあるご質問

不登校の就職率は??

文部科学省の統計だと約82%が20歳時点で就学か就業をしています。本人のコンディションを良くすることができればほぼ就職できるでしょう。

不登校で勉強しない場合の将来は??

全く勉強しない場合は中卒で就職することになるでしょう。しかし、中卒で働くのは大変過酷なことはお子さんも分かりますのである程度は勉強をするようになります。

そのために本人のコンディションを良くすることが大事です。また、支援者などを活用するのも1つでしょう。

高校で不登校になった場合は将来どうなる??

先述のように高校に復学するか通信制高校を卒業するか、高卒認定試験を取得し大学や専門学校に進学するかとなります。多くの子が高校での不登校から立ち直りステップアップしています。

大人になってから履歴書に空白の区間ができると厳しいものです。今の時期に基礎固めができて良かったと言う子も多くいます。

不登校の将来の仕事は??

これはその子の適正に合わせて多様な進路があります。動物系の病院や看護や薬学などに進む子もいればファッションや服飾などに進む子もいますし、法学部や経済学部に進む子もいれば理系の生命科学や情報工学に進む子もいます。

コンディションさえ改善すればどの進路でも問題なく選ぶことが出来ています。

 

 

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