USP心理学による不登校の原因と対策

何を見るかというよりも、
どのようなレンズを通して見ているかが問題であり、
そのレンズこそが一人ひとりの世界観を作っているのである。

                  スティーブン・R・コヴィー博士

★長年現場にいる支援者の感覚とUSP

不登校の子は独特な感性を持っています。
これが現実に不登校の子どもに触れる支援者の普通の感覚だと思います。

30年ほど不登校教育に携わっている青山高校の青田先生は
以前からこのことをおっしゃっていました。

青山高校は不登校の生徒向けの有名な全寮制高校です。
ダウンタウンの浜田やお笑いの今田耕司が在籍していたことでも有名。

なので、USPを言い出したのは私が最初ではありません。
多くの支援者がどこかで思っていることです。

さて、私は自分のことを「普通」だと思ったことは一度もありません。
また元不登校の元気な社会人ともよくお会いしますが、
彼らを普通だと思ったことはほぼありません。

かといって、
みんながみんな発達障害などの診断を受けるわけでも無い。

また毎回、人を病院の医学・病理学的な枠組みに当てはめようとするのも不自由でしょう。

さて、独特な感性と言えば元不登校は芸能界に多くいます。
ある芸能事務所の社長さんは所属芸能人のかなりが元不登校だとおっしゃっていました。

私はその芸能事務所の教育担当顧問でもあります。
(守秘義務の関係でこれ以上は言えませんが)

特に芸能人や芸術界には元不登校が多いのです。

元不登校の著名人一覧
あのちゃん、指原莉乃、マツコ・デラックス、星野源、小栗旬、中川翔子、あいみょん、SEKAI NO OWARIの深瀬慧、白石麻衣、千原ジュニア、徳井義実、藤田ニコル、川島明、金原ひとみ、大前研一、石原慎太郎、赤川次郎、、家入一真、成田兄弟、森保一、伊集院光、岩崎玄樹、生駒里奈、宮本亜門、キンタロー、吉木りさ、斎藤飛鳥、はるな愛、オードリータンなどなど

いじめで不登校になったという中川翔子の著書

経済界で有名な大前研一氏のお姉さまの著書

「ピンチを待て」という独自の哲学を披露する指原莉乃

こういった感性の豊かさから芸術方面に進む子も多くいます。
いわばRSP(Rich sensiteve person)な子が多いとも言えますね。 

さて、似たような概念にHSP(Highly Sensitive Person)があります。
ただ、日本語だとセンシティブという段階で充分に繊細な人というニュアンスがあります。

不登校の子はほぼ繊細だと思いますが、
HSP(ハイリ―・センシティブ)ほどかというと疑問があります。

独特な繊細な感性を持つ人というニュアンスが
不登校の子の実像に近いのではないかと思います。

あなたもお子さんに対して「なんでそうなるわけ?」
と思ったことはありませんか?
悪くも良くも独特なのです。

さらに、USPはマーケティングやキャリア用語で
「独自の強みで社会に貢献する」という意味があります。

日本には独自の強みを持った世界的なオンリーワン企業がたくさんあります。
不登校の子もオンリーワンの人材として日本や世界に貢献してほしいと思っています。

ランママ
元不登校の有名人は多いですね。驚きました。
所長
TVやネットで元不登校の人を見ない日はありませんね。

 

★USPと不登校のメカニズム

さて、独特な感性があるとなぜ不登校になるのでしょうか?
まず人間は多数派だと安心するという性質があるからです。

人はみんなと同じだと安心するわけです。
大きな組織に所属していると安心するという人も多いでしょう。

極論ですが手が4つあったら生きていくのが不安でしょう。
便利で有利なのかもしれませんが、
少数派であることに人はコンプレックスを感じるもの。

人は安心していると能力を発揮できます。
不安だと能力を発揮できません。

これも極論ですが「勤めている会社が危ない」
としてあなたは仕事に集中できるでしょうか?

人は不安だと能力の発揮率が落ちて、
刹那的になったりします。

大人であれば酒やギャンブルや恋愛。
子どもであればゲームや暴言や現実逃避。

これが不登校の正体です。 

メカニズム1

少数派⇒安心感が低い⇒能力の発揮率が低い⇒小さく傷つく⇒積み重なる⇒不登校

ランママ
小さな傷がボディーブローのように効いているんですね

所長
なので、子どもに理由を聞いてもわからないことが多いんですよね。
 

また、少数派だと「自分はおかしいのではないか」と思い
自分を責めることがあります。

それにより心身に負荷がかかる。

たとえば、子どもが大阪から東京に引っ越しをしたら大変です。
学校や子ども社会での「良いとされる行動」が違うからです。

 大阪で良いとされていた行動と東京で良いとされていた行動が違う。
(最近は昔ほどではないかもしれませんがたとえの話です)

そうなると子どもはいちいち「自分は間違っているのではないか」と自分を責めます。
そして東京流に合わせようとします。
そして疲れがたまり、力尽きて不登校になるというわけです。

不登校は明らかないじめなどよりも小さな傷の積み重ねでなることのほうが多い。
笑顔で学校に行っていてもボディーブローのようにパンチが効いていたりする。

そしてある日ダウン。
いくら不登校の理由を探しても見つからないのはこういうこと。
本人もよくわからなかったりします。

本題と少しずれますが
私のクライアントさんには転校生の不登校は多い。
疲れがたまったのもあるのではないかと思っています。

メカニズム2

少数派⇒自分は少しおかしいかも⇒少し自分を責める⇒能力の発揮率が低い⇒疲れる⇒より疲れる⇒不登校

ランママ
独特の感性だと日々合わせるのに疲れそうですね。

所長
マツコ・デラックスがそのあたりの学生時代の苦労を語っていました。そりゃ大変ですよね。
ランママ
そりゃ疲れるでしょうね。
所長
他の著名人も似たようなことを語っていますね。彼らは「しゃべりのプロ」なので端的に本質を語っていることがあります。

 3つは少数派だと親も困惑します。
子どもが「親の考える常識」と違うから。

普通なら○○なのに自分の子は○○と。
「私の育て方が悪かったのではないか」
「学校の方針が悪いのではないか」
「この子は発達障害ではないか」

などと苦しむわけです。

こうなると、夫婦喧嘩も増えますし、
先生や心理士さんともうまくいかなくなることも増える。

そうなると、さらに親も子も苦しむというわけです。
この悪循環が加速すると様々な問題が現れてきます。

ゲームに没頭して逃げ込んだり、
家庭内で暴力や暴言を繰り返したり。

人目が怖くなったり、
電車に乗れなくなったり。

メカニズム3

うまくいかない⇒親が自分を責める⇒能力の発揮率が低下⇒疲れる⇒さらにうまくいかない⇒問題がさらに悪化

でも、このメカニズムを知っていれば、
悪循環から抜ける
ことができます。

ランママ
親子で小さな疲れがたまってという感じでしょうか。

所長
悪循環は家族内で連鎖することが多いですね。

 

★USP心理学による不登校への対策

ではどうしたらいいのでしょうか?

1つは親の応援力を高めることです。
USPの子は普通の子よりも周りからの応援が必要になるからです。

その理由は上述の通り。
また、本人が支援者と直接お会いすることは少ないのです。

私のクライアントさんで私がお子さんにお会いするのは3分の1程度です。
お子さんが嫌がるから。

そうなると、
お子さんと話せるのは親御さんのみであることが多い。

また、お子さんと一番接するのは学校の先生やお医者さんではありません。
親御さんです。(あとはご兄弟やペットなど)

親御さんのUSPの子に対する応援力を高めることが合理的なのです。
このHPUSP心理学を学んでいただき実践していただくことでお子さんの状況は見違えて変わります。

よりくわしく対策について知りたい方はこちらをご覧いただければと。

USPについてより詳しく知りたい方は

反響のあった記事:なぜ芸能人に元不登校が多いのか⇒くわしくはこちら

USPから不登校になるメカニズムについて詳しく知る⇒くわしくはこちら

USPのタイプについてより詳しく知る⇒くわしくはこちら

USP原因説について検証する(小難しい議論が好きな方向け)⇒くわしくはこちら

 

参考文献

*当HPの不登校のメカニズム(小さな傷が積み重なりダウン)に関してはシステム思考が元となっています。心理学だとシステムズアプローチという分野ですが下記の本のほうが理解しやすいです。

世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方 ドネラ・H・メドウズ著

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方 枝廣淳子著

本質思考: MIT式課題設定&問題解決 平井孝志著

*USP説の論証に関しては経済人類学や文化人類学、プラグマティズム、論理学などの知見を活用しています。

経済人類学 栗本慎一郎著

パンツをはいた猿 栗本慎一郎著

セラピストの技法 東豊著

家族療法の秘訣 東豊著

プラグマティズム Wジェイムズ著

 現代論理学 安井邦夫著

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