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不登校対応、担任はめんどくさいと感じているのか?実際の先生に聞いてみた

「担任の先生は不登校の対応をめんどくさい」と感じているのではないかと不安に思ったことはありますか?不登校の生徒に対する担任の気持ち、そして教師が実際にどのように対応しているのかについて、疑問を抱えている人は少なくないようです。

この記事では、担任は不登校の生徒に対して本当に何もしないのか、どのようにチームを作りサポートしていくのが良いか、そして実際に先生に聞いてみた結果を詳しく解説します。

担任の真の姿勢を知ることで、不登校解決への理解が深まるでしょう。

ポイント

  • 担任の教師は不登校の生徒を「めんどくさい」とは思ってない
  • 教師が不登校の生徒に対してどのような対応をしているか
  • 担任と保護者や専門家が協力して不登校生徒をサポートする方法
  • 実際の教師の声を通じて、不登校に対する教師の姿勢を理解すること
目次

担任の先生は不登校をめんどくさいと思っているのか?

「不登校は担任にとってめんどくさいのでは?」という言葉を耳にすることがありますが、本当にそうなのでしょうか。多くの教師は、生徒が学校に来ないことを「面倒くさい」とは考えていないようです。

Q:教師として働いている方、教育関係の方に質問です。 不登校の生徒は、面倒臭い・迷惑ですか? 正直な意見でよろしくお願いします。

ヤフー知恵袋より

 

A:教員です。 不登校の生徒を担任していたり または教科担任(授業だけを教える先生)をしていれば、 他の生徒よりも手間がかかるというのは事実です。

ですが、面倒くさいとか迷惑だと思ったことはないですね。 これは正直な意見です。

世の中にはさまざまな教師がいるので、私が代表というわけではありませんが、 教員というのは不登校だろうかそうじゃなかろうが指導したり なにかしらの面倒をみるのが仕事です。

そしてそれを仕事に選んでいるということは、好きでやっているということです。 例えば、不登校の子が教室に来られくても、 手間をかけて作ったプリントを一生懸命やってくれれば嬉しいし、 その一人のために時間を割いて採点したりすることは苦痛ではありません。

登校するかどうかの確認の電話を入れるのも苦ではないですし、 仕事でもあり心配でもあるから電話を入れるわけです。 人それぞれですから、学校に登校したくない、できない人もいるでしょう。

私はそれは当たり前だと思っています。 そんないろいろな生徒に接する仕事を好んで教師を続けています。 迷惑に思ったことはありません。

彼らはプロフェッショナルとして、生徒一人ひとりの状況に対応しようと努力しています。実際、筆者は多くの不登校の子の家を訪問しますがその時に教師の方にお会いする時があります。みなさん、とても熱心でとても親切なことが多いです。

不登校の生徒に対する担任の真の気持ちを理解するために、実際の教師の声をもとに探ってみましょう。

担任の気持ち:不登校に対する先生の本音

担任の先生たちは、不登校の生徒に対して様々な感情を持っています。彼らは生徒の学業や精神的な健康を気にかけており、不登校になる理由を深く理解しようとします。

教師の中には、不登校の生徒に対して個別にアプローチし、その状況に応じたサポートを行う人も多くいます。多くの担任の先生は生徒に対して積極的に関わり、サポートしようとする姿勢を持っていることが分かります。

実際に教師に話を聞くと、彼らは不登校の生徒に対して非常に心を砕いていることがわかります。不登校生徒が抱える問題に対して理解を示し、彼らのニーズに応じた対応を心がけています。教師は生徒が学校に戻るためのきっかけを探り、適切な学習やサポートを提供しようとしています。

実際に知り合いの何人かの先生に聞いてみました。

小学校教師Aさん

なんとかしたいと思っています。子供が好きでこの仕事をしているので生徒が幸せそうだと嬉しいです。

そのためには常に勉強して不登校のご家庭にもお役に立てるようにと思っています。力及ばずな時は申し訳なく思います。

 

高校教師Bさん

不登校の問題はとても心を痛めています。実際、うちでも通信制の課程を作って不登校の子にとって理想の教育を実現したいと思っています。

しかし、思春期のこの年頃の子はなかなか難しいので専門家の方のお力をお借りできればと考えています。

 

高校教師Cさん

不登校の対応は教師によって得意不得意が分かれます。どの先生も不登校のご家庭のためにと考えているのは同じでも対応の巧拙があります。

あまり得意ではない先生は下手に関わって悪化させては申し訳ないと考えている節があります。でも迷惑だとは思ってないと思いますよ。

 

下記は保護者の方のツィートです。

担任からの連絡なしや何もしないことは無関心ではない

不登校の生徒に対して担任から連絡がない場合、それが無関心を意味するわけではありません。教師が生徒の家に電話をしたり、訪問したりすることが本当に良いことなのか熟慮しているのです。

担任は生徒が必要とする時に対応できるよう、適切な距離を保っていることもあります。生徒にプレッシャーを与えないよう、穏やかなサポートを心がけているのです。そういうマニュアルの学校もあったりします。

「担任は何もしない」と思われがちですが、実際には「静観」の重要性を理解しています。教師は、生徒が自分のペースで学校に慣れるように、静かにサポートを続けています。時には積極的な介入よりも、静観がベターな場合もあるのです。

また、単純に「どう接すれば良いのかがわからない」という声も聞かれます。家を訪問したり家に電話をしたりすることは生徒が望まなかったりしますし、積極的な働きかけを望む親もいれば望まない親もいるからです。家庭の方針を知りたがっていたりします。

担任の負担

教師の仕事のブラックぶりはとても有名です。授業、部活、保護者対応、様々な新しい教育の対応(ITやSDGsやキャリア教育など)などなど。休みがほとんど無いという声も聞かれます。さらにはプライベートでも教師の子供の不登校というのは多くあります。

その上での不登校の生徒に対する対応は、教師にとって大きな負担となることもあります。生徒一人ひとりに合わせた対応を考え、それに応じたアプローチを行う必要があるからです。

この過程で、教師自身が感じるストレスやプレッシャーは決して小さくありません。とても難しい判断と技術が必要なことだからです。特に、不登校の生徒が抱える問題が複雑であればあるほど、教師の負担は増大します。

しかし、多くの教師はその責任感から、生徒のために最善を尽くそうと努力しています。

担任の評価に影響ある?

不登校の生徒がいることが担任の評価に影響を与えることは無いと言われます。とはいえ、教師が不登校の原因だとみなされるような場合は教育委員会や学校の方針によっては、担任の業務評価に影響を及ぼすこともあるそうです。

しかし、現在では不登校は珍しいことではなくほぼどのクラスにもいるために教師の評価に大きく影響を与える事項だとは考えにくいです。

担任の対応は家庭しだい

不登校の生徒に対する担任の対応は、親の意向に大きく左右されます。親が学校との連携による復学を望む場合、教師はより積極的に生徒との関わりを持つようになります。

反対に、親が学校への介入を望まない場合は、教師は生徒の状況を静かに見守ることが多くなります。

スクールカウンセラーや専門家と話し合い家庭の方針を決めてから担任の先生に具体的にリクエストをすると通常の教師は快く答えてくれます。

担任とチームを作る

不登校の生徒に対しては、担任だけでなく、保護者、学校カウンセラー、その他の専門家と連携することが重要です。

このようにチームを形成し、生徒一人ひとりに合わせたサポートを行うことで、生徒が学校に戻るための環境を整えることができます。

そのためには担任の立場を理解し、感謝を示し、ざっくらばんに話せるような関係性を構築することが大切です。

担任の先生に登校の手助けをお願いして復学した事例

A君は小6の男の子です。お母さんは「担任の先生に家に来てもらいたい」と思っていました。逆にお父さんは「担任の先生に家に来てもらうことはA君にとって負担になり良くない」と考えていました。A君はその件に関しては無言でした。

その後、何度も家族で話し合いを続けるうちに「担任の先生に来てもらう」とA君一家は意思決定をしました。

当日、担任の先生が家に来てA君はトイレに隠れてしまいました。しかし、全員の意思は固く何度かしてA君も登校できるようになりました。

「A君の意思を尊重する」というルールのもと、最初は玄関登校から始め、給食まで登校、完全登校と段階を踏みステップアップしていきました。

 

相性が悪ければ他を頼る

教師も人間なので人によってはあまりやる気が無い場合もあります。また相性が悪い、という場合もあるでしょう。教師本人が体調不良であったり、若い方で経験不足であったり、業務過多でパンク気味な場合もあります。

その場合は他の教師や専門家に相談することも大切です。子供の状況に応じて、適切な支援を提供するためには、さまざまな選択肢を考慮することが必要です。

まとめ:不登校の担任はめんどくさいと思ってない。相談の仕方がカギ

最終的に、「不登校の担任はめんどくさいと思っているのではないか。何もしてくれないのではないか。」という疑問に対して、相談の仕方が非常に重要です。

生徒や保護者が担任に対して、生徒の状況をしっかりと伝え、協力を求めることが重要です。教師は、その情報に基づいて最適なサポートを提供しようとします。

また、生徒の状況に合わせた対応を求める際は、教師の負担を考慮しつつ、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。

 

  • 担任の多くは不登校を「めんどくさい」とは考えていない
  • 教師は生徒の学業や精神的健康を気にかけ、不登校の理由を深く理解しようとする
  • 不登校への担任の対応は親の意向に大きく左右される 家族内での意思決定が大事
  • 担任は生徒に積極的に関わり、サポートしようとする姿勢も持つ
  • 教師の負担は大きく、不登校対応が教師の評価に影響を与える場合もある
  • 不登校の生徒への対応には、保護者や専門家との連携が重要
  • 生徒や保護者は担任に対して生徒の状況を伝え、協力を求めることが大切
  • 担任への感謝と敬意を伝えざっくらばんに話し合える関係性を作ることが大事・

担任の先生の力を活用する前の家族会議のやり方はこちらの動画に詳しいです。

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