不登校で引っ越しや転校はあり?なし?複数の事例から考察

「引っ越せば変わるかもしれない」
「転校すればリセットできるかも」

そんなふうに考えたことがある親御さんは少なくないかもしれません。

確かに、新しい環境には“再スタートのチャンス”があるのも事実。
でも同時に、必ずしも
「引っ越し・転校=解決」ではないという現実も、
多くの事例が教えてくれています。

この記事では、不登校と引っ越し・転校の関係について、
リスクと可能性の両面から丁寧に考えていきます。

また、転校や引っ越しを実際に経験したご家庭のリアルな事例も交えて、
「どうすれば前向きな選択となるのか」を考えていきます。


不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。


それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。


私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、


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目次

不登校と引っ越しや転校について

引っ越しや転校は、大人にとってもストレスの大きい出来事です。
ましてや、環境に敏感な子どもにとってはなおさらです。

・慣れない土地、慣れない学校
・知り合いがいない孤独感
・「またうまくいかなかったらどうしよう」という不安

これらが重なり、「不登校の解決どころか、逆にひどくなってしまった」
というケースもあります。

特に不登校の子どもは、自己肯定感が下がっていることが多く、
ちょっとした環境の変化にも強いストレスを感じやすい状態にあります。

引っ越しや転校は“逃げ”ではなく“前向きな選択”として行うことが大切です。
そのためには、子どもの気持ちや状態をしっかり見極め、
必要なサポート体制を整えておくことが欠かせません。


転校しても不登校になることも

「今の学校が合わないから、転校すればうまくいくかも」

たしかに環境の変化が追い風になることもありますが、
再び不登校になってしまうケースも多くあります。

・転校しても、また友達関係がうまくいかない
・授業の進度が違ってついていけない
・周囲の目や「転校生」という立場のプレッシャー

これらが重なると、「やっぱり自分はダメなんだ」と、
さらに自己否定感を深めてしまうこともあります。

前の学校での経験や傷つきが未処理のままだと、
新しい環境でも同じような壁にぶつかるリスクがあります。

つまり、場所が変わっても「心の中身」が変わっていなければ、
状況は繰り返されてしまうのです。

また、親御さんの側も「これで解決してほしい」という期待を持ちすぎると、
かえって子どもを追い詰めてしまうことも。
現実的な見通しとサポートの継続が重要です。


不登校からの転校にも「タイミング」と「理由」が重要

転校や引っ越しを考えるとき、
大切なのは「子ども自身がどう思っているか」です。

・進学や新学期など、自然なタイミングを活かす
・子どもが「ここからやり直したい」と思っているかどうか
・親主導になりすぎていないか

親御さんが焦って決断しても、
本人の気持ちが伴っていなければうまくいきません。

特に中学生は思春期まっただ中。
周囲の目や人間関係に敏感な時期だからこそ、
本人のペースを尊重する必要があります。

また、転校することで「過去の自分」をリセットできると感じる子もいれば、
「またうまくいかなかったらどうしよう」と不安が強くなる子もいます。

その子がどちらのタイプか、
丁寧に見極めてあげることが求められます。


「転校したい」と不登校の子が言うとき

子どもから「転校したい」と言われると、
親としては前向きな変化に見えるかもしれません。

しかしその言葉の裏に、「逃げたい」「今の状況を壊したい」
という気持ちが含まれている場合もあります。

一見前向きなように見えても、
現状から目をそらしたいという動機であることも少なくありません。

一度立ち止まって、その動機を一緒に探ってみることが大切です。
頭ごなしに否定せず、

「どうしてそう思ったの?」
「どんな学校なら行けそう?」といった対話が重要です。

事例①:校風の合わない“ガチガチ私立中学”から公立に転校して再スタート

難関進学校の私立中学に通っていたAさんは、
校則やテスト漬けの毎日に疲れ、夏には不登校に。

ご家庭で話し合いの末、2学期から公立中学に転校。
すると、自由な空気の中で徐々に回復し、
現在はクラスにも参加できるようになりました。

先生の柔軟な対応や、本人の「やり直したい」という気持ちが重なったことで、
転校がプラスに働いたケースです。

環境の変化に加えて、親子でじっくり話し合い、
本人の意思を尊重した点がポイントでした。

事例②:祖父母の家に引っ越し、地元の中学に通うも再び不登校に

別のケースでは、不登校が長引いたBさんを祖父母宅に移し、
転校させたご家庭もありました。

自然が多く、のんびりした環境で「これなら通えるかも」と期待されましたが、
知り合いがいない孤独や祖父母との生活のストレスが重なり、
数日で再び不登校に。

このケースでは、「自信のなさ」や「自己否定感」が未解決だったため、
環境を変えても根本の課題が改善されませんでした。

また、祖父母にとっても急な同居は負担であり、
子どももどこか気を遣ってしまい、
心から安心できる環境ではなかったのかもしれません。

*こうしたケースでうまくいったこともあり微妙なところです。


第5章|転校・引っ越しの手続きと注意点

実際に転校する場合には、
以下のような手続きが必要です。

  1. 現在の学校に転校の意思を伝える

  2. 教育委員会や転居先の学校と調整

  3. 成績証明書や健康診断など必要書類の準備

学校ごとに手続きの流れは異なるため、
事前に教育委員会に相談しておくとスムーズです。

また、転校先の学校が
「不登校の受け入れに理解があるか」は非常に重要です。

・別室登校や保健室登校の実績
・スクールカウンセラーの有無
・過去に不登校からの回復事例があるかどうか

事前に見学や面談を行い、
柔軟な対応をしてくれるかを確かめることがポイントです。

可能であれば、実際に不登校から再登校した子の話を聞けると、
学校の雰囲気をより具体的にイメージできます。


不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。


それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。


私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、


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まとめ:不登校と引っ越しや転校についての考察

引っ越しや転校は、
あくまで再スタートの「きっかけ」に過ぎません。

本当に大切なのは、「本人が安心できる環境をどう作るか」
そして「親子がどう向き合うか」です。

焦って決めるのではなく、本人のペースを尊重しながら、
選択肢の一つとして「環境を変える」ことを考えていきましょう。

正解は一つではありません。
でも、親子で納得して選んだ道なら、
どんな形であれ、それが“前進”になります。

転校がうまくいくかどうかは、環境そのものよりも、
「その環境をどう生かすか」にかかっています。

引っ越しを検討するくらいの熱意のあるご家族であれば
最終的にはうまくいくと思います‼

✅ 記事のまとめポイント

  1. 引っ越しや転校は大きな環境変化であり、子どもにとっては大きなストレスにもなり得る。

  2. 「引っ越せば不登校が治る」と過度に期待するのは危険。むしろ逆効果になることも。

  3. 転校しても、不登校が再発するケースは少なくない。根本的な心の課題の解決が重要。

  4. タイミングと本人の意志が成功のカギ。「親が決めた転校」は失敗しやすい。

  5. 本人が「ここでやり直したい」と思えているかどうかが最重要。

  6. 思春期の子どもは人間関係や周囲の目に敏感であり、環境を変えること自体に不安を感じやすい。

  7. 「転校したい」という言葉には逃避の気持ちが含まれていることも。動機の確認が必要。

  8. 成功事例では、校風が合わない私立中学から公立へ転校し、のびのびと再登校を継続したケースがある。

  9. 失敗事例では、祖父母の家に引っ越して転校したが、不登校が再発し根本解決にならなかった。

  10. 転校前に、転校先の学校のサポート体制(別室登校、スクールカウンセラー等)を事前確認するのが必須。

  11. 手続き面では、在籍校・教育委員会・転校先との連携が必要で、時間と準備が求められる。

  12. 環境の変化は“きっかけ”にすぎず、本当に必要なのは子どもが安心できる居場所をつくること。

  13. 学校だけが居場所ではない。家庭や地域、オンライン学習など複数の選択肢を視野に。

  14. 親子で納得して選んだ進路なら、その一歩は必ず“前進”につながる。

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