不登校でも行ける私立高校は東京にもたくさんある【体験に基づくリアルな話】

不登校になると「もう高校に行けないのでは?」と不安になる方も多いですが、
結論から言えば不登校でも全日制高校への進学は十分可能です。

私立であればかなり堅いです。
ただし、テストで合格点を取る学力は必要。

今回は、実際に多くの不登校生を支援してきた立場から、
高校進学のリアルな現状と注意点をお伝えします。

【この記事のポイント】

  • 不登校でも私立高校への進学は十分可能である

  • 内申点が悪くても試験本番の点数次第で合格できる学校が多い

  • 高校の受け入れ方針は、直接確認するのが確実

  • 中学校の先生だけでなく、塾や専門家の情報も活用することが大切

目次

不登校でも東京の私立高校に入れる理由

私立高校の入試は、
公立と違って「内申点が悪くても本番の試験の点数で勝負できる」学校が多いのが特徴です。

実際に、生徒たちの進学実績を見ても、

  • 内申がオール1に近い、というか無い

  • 出席日数が少ない、というか0という状態からでも、
    偏差値に関係なく合格できている例がたくさんあります。

もちろん、すべての学校がそうというわけではありませんが、
「試験の点数で合格を決める私立高校」は、
東京にもたくさん存在します。

想像していたよりもはるかに多いというのが実態です。

早慶MARCHの付属校や進学実績が有名な高校まで
大体のところに合格しています。

不登校でも入れる私立高校かの見分け方

重要なのは、実際にその高校が不登校生を受け入れる方針かどうかを、
「直接」確認すること
です。

高校フェア(進学相談会)などに行けば、
先生に直接相談するチャンスがあります。

そこでは、

  • 出席日数が少ないが受験可能か

  • 合格の可能性があるかを聞いてみると良いでしょう。

なぜ直接聞くべきか?

➡ 不登校生を受け入れる方針か否かは、
学校案内パンフレットや公式サイトに明記されていないことが多いからです。

高校の先生に聞くのが一番確実です。
複数の高校に聞けば温度差がわかるでしょう。

ただし、迷惑そうな顔をされたという高校に合格したりなどもあります。
意思決定権者でない場合もありますが気楽に聞きましょう。

余談ですが、高校では、
留年の基準なども属人的なところで決まっていたりします。

なので、基準がわかりづらくミラクルがおきることもあれば、
悲劇が起きることもあります。

高校は会社などの組織と同じで
細かい部分までルールが明文化されているわけではないのですね。

そこが良いところでもあり、
難しいところでもあります。

中学校の先生の話は参考程度に

ここで注意点ですが、
中学校の先生のアドバイスだけを鵜呑みにしないでください

なぜなら、中学校の先生は基本的に「受験の専門家」ではないからです。

もちろん親身になってくれる先生が多いですが、

  • 私立高校ごとの細かい入試事情

  • 不登校生の受験枠の実態

    までは、正確に把握していないことも少なくありません。

むしろ、地元の塾の先生や、不登校専門塾の先生の方が、

「不登校でもこの高校なら受かる」

「実際に去年も何人も受かった」

といった生の情報を持っています。

*私の支援している生徒たちも、
多くが私立高校に進学していますが、

大学受験とは違い、
個人の特定を避けるため高校名は出していません。

ただ、ほとんどの私立高校に受かっています。
私立中学も同じです。

さらに余談ですが、復学支援の会社や通信制高校などは
「内申がないとお先真っ暗」と不安をあおる場合があります。

単に知識や実績が無い場合が多いのかもしれませんが
注意が必要です。
筆者もこの仕事をしていなければ知らなかったでしょうし。

びっくりするかもしれませんが…

これは本当にあった話ですが、

普通に学校に通っていた生徒が落ちて、
不登校だった生徒が受かった
例もあります。

それだけ、私立高校の受験は本番の試験が重視されるのです。

だからこそ、
出席日数が少ないことだけを気にしすぎる必要はありません。

とはいえ、入学後に通えないと留年になりますので
登校はしておいたほうが良いでしょう。

入試の合否とは別に。

不登校でも行ける私立高校は埼玉・千葉・神奈川も同じ

ちなみに、
これは東京都内だけの話ではありません。

埼玉や千葉の私立高校でも同様に、
不登校生を受け入れてくれる学校は多くあります。

首都圏であれば、ある程度共通する事情だと思って大丈夫です。

おそらく地方もそうだと思います。
少子化のために。
ただ、私は実際のデータを持っておりません。

地方では公立志向が強い地域も多く、
また別の情報収集が必要となるかもしれません。


まとめ:東京で不登校でも入れる私立高校は意外に多い

ここまで、不登校でも私立高校に進学できる可能性についてお伝えしてきました。

不登校だからといって進路が限られるわけではなく、
むしろきちんと情報を集めて動けば、
希望の高校に進学する道は十分に開かれています。

最後に、今回のポイントを整理しておきましょう。

✅ 不登校でも私立高校への進学は可能

✅ 内申点よりも試験本番の点数重視の学校が多い

✅ 高校フェアや相談会で、直接先生に確認する

✅ 中学校の先生の話は参考程度に

✅ 塾や不登校専門支援者の情報も活用する

✅ 埼玉・千葉・神奈川にも受け入れ校は多数ある

おまけ:全日制と通信制、どちらを選ぶべきか?

不登校からの進路を考えるとき、

「全日制高校に行くか、通信制高校にするか」

というのは、大きな悩みどころのひとつです。

それぞれにメリット・デメリットがあり、
どちらが正解とは一概に言えません。

ここでは、それぞれの特徴を整理しながら、
選び方のポイントをお伝えします。

全日制高校の特徴

全日制高校は、一般的な「普通の高校生活」を送るスタイルです。

朝から夕方まで授業があり、体育祭や文化祭などの行事も豊富にあります。

不登校経験のある生徒にとっては、

  • 毎日登校すること

  • クラスメイトとの集団生活に適応すること

  • 行事にもある程度参加すること

    が求められます。

【全日制のメリット】

  • 集団行動への適応力が自然と身につく

  • 友達や先生と直接関わる機会が多く、人間関係のリハビリになる

  • 高卒後の進路選択(大学、専門学校、就職など)でオーソドックスな道が開きやすい

【全日制の注意点】

  • 登校をがんばり続ける必要がある

  • 集団行動や行事への参加にプレッシャーを感じることもある

→体力・気力の回復具合や、「人と関わることへの抵抗感」がカギになります。


通信制高校の特徴

一方、通信制高校は、基本的に自宅学習が中心で、
登校は月に数回〜年に数回のスクーリング(対面授業)だけというスタイルです。

その分、

  • 勉強

  • バイト

  • 趣味や特技の習得

  • 資格取得

    など、自分のやりたいことに時間を自由に使えるのが大きな魅力です。

【通信制のメリット】

  • 自分のペースで学習や生活リズムを整えられる

  • アルバイトや資格勉強に早くから取り組める

  • 「学校中心」ではない自由な生活ができる

【通信制の注意点】

  • 何もしないまま、漫然と時間が過ぎてしまうリスクがある

  • 生活リズムを自分で管理しないと、昼夜逆転や孤立につながることも

→「自分で計画を立てて動けるかどうか」が、充実した通信制生活を送れるかの分かれ道です。


最後は「本人の希望」が一番大事

ここで何より大切なのは、

「本人がどちらを希望しているか」です。

なぜなら、

  • 全日制でも通信制でも、最終的には自分自身で努力が必要になる

  • 親や周囲が決めた道では、うまくいかなかったときに「納得」ができない

    からです。

本人に意思があるほうが、その後の生活も圧倒的にスムーズに進みます。

無理に「全日制のほうがいい」「通信制のほうが楽」と決めつけず、

よくよく比較検討しながら、本人が少しでも納得できる選択をしていくことが、
何よりも大切です。

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