子どもはどうしたら自立していくのでしょうか?
よく聞かれることですが、
外の世界で幸せであれば
自立していきます。
家にずっといる子も好きでそうしているわけではありません。
なんせ根は真面目で繊細ですので。
先日、ある親御さんからこんな話を聞きました。
親の会に参加したら、
成人のひきこもりの親御さんが多かったと。
ひきこもりの方も好きで家にいるわけではありません。
家にいるのも精神的には楽ではありません。
外の世界で生きていく方法が分からない。
外の厳しい世界にいるのが苦痛。
だから家にいるわけです。
彼らも外の世界で幸せであれば家にはいないでしょう。
ではなぜ外の世界が苦しいのか???
その理由の1つは
他人と比べずに
ありのままの自分を受容するのが苦手だから。
人からどう思われるかを気にして、
失敗を恐れていると苦しい。
外の世界では緊張と恐れと不安でいっぱい。
だからしんどい。
他の人は気にしていないのにつらい。
こうなってしまうのは不登校の子の多くは、
独特な感性を持っていて生きづらかったりするから。
たとえば繊細だったり、
傷つきやすかったり、
真面目だったり。
でも他人と比較せずに、
常に自分が自分の味方であれば、
外で楽しく生きていけます。
「自分なりに」努力していれば、
人から認められることも増えるでしょう。
さて幸せに外で生きていくためには
ありのままの自分を受容することが不可欠。
それは自分自身を大事にするとも言いかえられます。
自分を大事にしていたら
ずっと家にいてゲームをしているでしょうか?
(本当に心底好きな場合もありますが)

というわけで、
不登校の本を読むと受容とか共感という言葉がたくさん出てくるわけです。
ではどうしたら子どもが自分自身のありのままを受容できるのでしょうか?
答えは
親などから受容されていると自然と受容の習慣を身につけます。
ですが、
昭和の教育にはほとんど受容がありませんでした。
なので、昭和生まれの私には受容の習慣がありませんでした。
全くありませんでした。
受容という概念を本当に理解するにも時間がかかりました。
おそらくあなたにも無いはずです。
真面目で努力家な人ほど無い。
まともな人ほど無かったりする。
それが受容。

昭和が悪いわけでは無く仕方が無かったのですが、現代には不向きかもしれません
分かるようで分からないのが受容という言葉。
簡単なようで難しいのが受容。
たとえば、子どもが苦しい時に「がんばれ」というのは受容ではないです。
ではずっとがんばらなくていいんですか?
実はがんばると受容する・しないはあまり関係がない。
(がんばれと言っているわけではないことに注意)
ですが、
受容しているとがんばるようになります。
(がんばりたい場合はですが)
また子どもがこう言った時、
これは受容でしょうか?
子「あの先生のおかげで不登校になったんだ。」
子「オレの人生めちゃくちゃだ」親「そうだよね。うん、うん」
これは同意ですよね。
受容が大事と言っても
別に同意して言いなりになる必要もありません。

「ありのままを受容する」
「自分を大切にする」
よく言われることですが、
実際にはよく分からない言葉だったりします。
たとえば極論ですが、心臓外科医が怠慢で手術をミスった時、
あなたは彼のありのままを受容しますか?
(実はこういう状況でも受容は「現実的に」役に立ちます)
子どもに「自分を大切にするって具体的にどうするの?」
と聞かれたらなんと答えますか?
(自分のいろいろな感情を受容してあげることだよとお答えください)
他にもよくある誤解としては
ありのままを受容する
=現状に甘んじる
ではありません。
ウェルビーイング編では
このように受容に関して、
多くの人がもやもやするところを解説しています。
とはいえせっかくここまで読んでいただいたので、
このページでももう少し解説しておきましょう。
受容すると子どもが動き出す理由
さて不登校の本などで
なぜ受容すると良いと言われているのでしょうか?
それは子どもが動き出すからです。
ずっとひきこもったままであれば
受容を勧める人はいなくなりますよね。
さてその仕組みをご説明しましょう。
まず人には相反する心情があります。
たとえば
やせたいと食べたい。
勉強したいと遊びたい。
仕事をやりたいとやりたくない。

さて仕事をやりたくないと言っている会社員さんがいるとします。
彼は本当に仕事をやりたくないのでしょうか?
「仕事なんてやりたくないならやらなくていいよ」
これが正解でしょうか?
違いますよね。
こんな時こそ受容です。
実はネガティブな感情を受容してあげると、
仕事をやるようになります。
それはネガティブ感情が消えて、
やりたいだけが残って前に進めるから。
単純化して言ってしまうと、
ネガティブ感情は受容されると消えていく性質があるのです。
車にたとえると受容されるとブレーキが解除されて、
アクセルのみになる。
だから前に進むようになる。

分かりにくいかもしれませんが、
日本には昔から飲み会で愚痴を言うとか、
スナックの「ママ」のところでお酒を飲むなどの文化がありますよね。
これが受容にあたります。
(近い)
そして夜にネガティブ感情を癒して
朝からは出社して、
ピシっとしたスーツを着て仕事をするわけです。
では本当に仕事が嫌な場合はどうするか?
実はネガティブ感情を受容していると、
現実的な行動に落ち着きます。
転職活動を始めようとか、
上司に相談してみようとか、
奥さんに相談してみようとか。
ネガティブ感情を受容できると
現実的な形で前に進めるのです。
自分の心を押さえこまずに、
かといって現実を無視するわけでもない。
ムリなく状況を改善していく。
これが自分を大事にするということでしょう。
こういう人は幸せに自立している人と言えますよね。

そしてこれは子どもも同じです。
とはいえ、これって難しいことですよね。
まずネガティブ感情を受容するのが難しい。
ポジティブなことなら受容は簡単なのですが。
大人はそもそもネガティブ感情に気づくこと自体が難しい。
昭和世代は我慢が美徳ですからね。
さらにそこから交通整理をするのも難しい。
感情を着地させていかないと具体的な行動にはなりません。
受容と一言で言っても、
筋トレや料理のようなもの。
練習が必要。
私はかなり練習しました。
でも練習できる場所ってあまり無いんですよね。
高額なトレーニングなどはよくありますが。
ただそれが悪いわけでは全くありません。
むしろ安いものだと思います。
とはいえ、
もっと気軽にこっそりできないものか。
そう思いますよね。
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ウェルビーイング編は主にブレーキの扱い方の話ですが、
エンパワー編はエンジンやアクセルに関しての話。
2つをやることによってより良い状態になるわけです。
エンパワー編では幸せの4因子のうち
ウェルビーイング編でカバーしていない因子を扱います。
幸せというのは贅沢なもので、
何かが欠けていると不幸だったりします。
たとえば人間関係には恵まれていても病気だと苦しい。
やる気はあっても人間関係がないと苦しい。
しあわせ自立力とはそういう性質のものなのです。
そこでお子さんのしあわせ自立力育成のためには、
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にもう少しだけ
受容や共感も誤解が多いのですが、
他にも誤解が多い考え方があります。
誤解のデメリットは現実に役に立たないということです。
さて他に誤解が多いのが「課題の分離」という考え方。
最後に課題の分離に関してもご説明させていただきたいと思います。
あなたがムダに遠回りしないために。
よく不登校の本などで課題の分離の大切さが言われます。
受容と並んで語られることが多いですよね。
親戚みたいなものでしょうか。
さて課題の分離とは
「それは誰の課題か」
「困るのは誰か」
を問う考え方です。
たとえば小学生の子どもが学校の準備をしないとしましょう。
それは誰の課題でしょうか?
困るのは誰でしょうか?
子どもですよね。
子どもが身に染みて、
自分で学校の準備を自分ですれば良いわけです。
親がやってあげてしまうとその子の準備する力を育てる機会や
失敗から立ち上がる経験を奪ってしまうわけです。
このような考え方を課題の分離と言うのですが、
非常に有用なアイデアであり、
すばらしい道具ではあります。
が、デメリットもあります。
デメリットも理解していないと現実には使いづらいのです。
お菓子を買う時はデメリットも理解して買いますよね。
虫歯になりやすいとか、太りやすいとか。
課題の分離もデメリットも理解していないと
残念なことになったりします。
ちなみに受容に関しても同じ。
正しい使い方が重要。
間違った使い方で大きなダメージを受けている人はたくさんいます。
さて課題の分離のデメリットですが、
3つのうちの1つをご紹介します。
それは
単なる放任になり
成長機会を奪うことがあること。
本来の目的とは逆に本人の経験を奪ってしまうと。
というのも、
子どもからすると本人の課題と言われても、
どうしたらいいかわからない場合があります。
その時に課題の分離の考え方で対処しすぎると、
ただ時が過ぎていくだけになる場合があります。
本人のレベルが課題に対して太刀打ちできない場合。
不登校などはそうした例に当てはまることも多いでしょう。
そうなると本人の成長機会をただ奪ってしまうわけです。
(ただし本人は反抗的だったりしますので見極めが難しい)
この状態に陥ってしまっているケース。
かなり多いです。
正しい使い方ができれば非常に役に立つ道具なのですが。
道具の使い方は練習するのが良いと思うのです。
バッドの振り方や車の運転の仕方を練習するように。

