経験者が語る不登校経験者にしかわからない深い心の声１０選

2024年2月17日

不登校という経験は、それぞれにとって独自の挑戦となります。学校という日常から離れることで直面する心理的、社会的な障害は、その経験をした人にしか真に理解されないものがあります。

この記事では、「不登校経験者にしかわからないこと」をテーマに、不登校を経験する中で共通して遭遇するかもしれない状況や感情、そしてそれらを乗り越えるためのメッセージを紹介します。

不登校の経験は、孤独や不安、将来への不確実性といった重い心の荷物を背負うことを意味するかもしれませんが、同時に自己発見や成長のきっかけともなり得ます。

この記事を通して、不登校を経験しているあなたが、一人ではないことを感じ、前向きな一歩を踏み出すための勇気やヒントを得られることを願っています。

不登校経験者にしかわからないこと１０選

不登校あるある①朝や昼間は外に出づらい

「朝や昼間は外に出づらい」は、不登校経験者が感じる外出に対する心理的な障壁を指します。

多くの場合、不登校の生徒は、同年代の友達が学校にいる昼間の時間帯に外出することに罪悪感や恥ずかしさを感じます。

また、周囲の大人たちからの好奇の目や、偶然出会うかもしれない知人への説明を避けたいという気持ちも、昼間の外出を躊躇させる大きな理由です。

このため、彼らは人目が少ない夜間に活動することを選択することが多く、その結果、生活リズムが乱れる原因にもなります。この現象は、不登校経験者の社会的孤立感を深める要因の一つとなり得ます。

不登校あるある②両親が不和になる

「親同士が不和になる」は、子どもの不登校が家庭内の緊張を高める一因となる現象です。

不登校の子を持つ親は、子どもの将来に対する不安や学校復帰への対応策について異なる見解を持つことがあり、これが対立の原因となることがあります。

一方の親が学校への速やかな復帰を推進する一方で、もう一方は子どもの心理的な負担を考慮し、焦らない方針を支持することも。

このような対立は、親の間でコミュニケーションが取りづらくなることにもつながり、家庭内のストレスを増大させる可能性があります。

この現象を理解し、共感的な対話を促進することが、家庭内の和解と子どもへの適切な支援への第一歩となります。

不登校あるある③勉強をやるやる詐欺、学校に行く行く詐欺になりがち

「学校行く行く、勉強やるやる詐欺」は、不登校経験者が直面する一般的な課題を浮き彫りにします。

このフレーズは、学校への復帰や学習活動の再開に対する意欲を表明しつつ、実際にはそれを実行に移せない状況を指します。

原因としては、不登校に至った背景にある精神的な壁や、自己効力感の低下が挙げられます。

意欲があるにも関わらず、行動に移せないこの状況は、不登校経験者特有のジレンマを示し、彼らが直面している内面的な葛藤を象徴しています。

この現象を理解することは、不登校経験者への適切なサポートを提供するために不可欠です。

不登校あるある④友人に返事できない

「友人に返事できない」は、不登校経験者が直面する一般的な社会的障壁の一例です。

学校を欠席している間、友人からのメッセージや連絡が届くものの、返信することに対して大きな心理的抵抗を感じることがあります。

この抵抗感は、自分の状況を説明するのが難しい、または自分の不登校が友人にとって負担になるのではないかという不安から生じることが多いです。

さらに、自分が「普通の生活」を送れていないと感じることで、友人との関係に自信を持てず、孤立感を強める結果につながります。この状況は、不登校経験者が社会的つながりを保持し、精神的なサポートを受けるうえでの大きな障害となり得ます。

不登校あるあるを集めたらあるある過ぎた【教師必見】

新学期がんばりがち、昼夜逆転、ゲームのめり込みがち、といった不登校あるあるについて話しました

フル動画https://t.co/vjXS48kqvA pic.twitter.com/LsXBe0PFqV

— むらさき@不登校研究 (@12resw) June 5, 2023

不登校あるある⑤将来に絶望する

「将来に絶望する」は、不登校経験者が抱く深刻な心理状態です。

学校へ行けない状況が続く中で、自分の未来に対する希望を見失い、将来に対して強い不安や絶望感を感じることがあります。

この感情は、教育の道を進む上での障害や、社会的な役割を果たすことへの自信の喪失から生じます。

また、周囲の同年代が学業やキャリアを進めていく中、自分だけが取り残されているように感じることも、絶望感を強める一因となります。

この状態は、不登校経験者が自己肯定感を取り戻し、前向きな将来像を描くためのサポートが必要であることを示しています。

適切な支援と理解あるコミュニケーションによって、絶望の感情を和らげ、希望を取り戻す手助けができます。

不登校あるある⑥動画やゲームに没頭

「動画やゲームに没頭」は、不登校期間中に多くの若者が経験する現象です。

学校への出席が困難になると、多くの時間を家で過ごすことになり、その結果、ゲームなどのデジタルメディアに多くの時間を費やすことが一般的です。

この没頭は、現実世界からの逃避や、孤独感・不安感を一時的に忘れさせる手段として機能します。

しかし、長時間のゲームプレイは睡眠リズムの乱れや、社会的スキルの低下を引き起こす可能性があり、場合によっては依存症へと進展するリスクも指摘されています。

ゲームに没頭することは、短期的には精神的な安らぎを提供するかもしれませんが、長期的には不登校の問題を解決する上での障害となることがあります。バランスの取れた日常活動と、適切なサポートが重要となります。

不登校あるある⑦人の優しさが身に染みる

不登校あるある⑦「人の優しさが身に染みる」は、不登校を経験する中で、個人が他者から受ける温かい支援や理解が、これまで以上に深く心に響く瞬間を指します。

不登校の期間中、孤立感や理解されない苦しみを感じることが多いため、友人、家族、教師、または支援者からの少しの配慮や励ましの言葉が、大きな心の支えとなります。

この現象は、人との関係の価値を再認識させ、社会的なつながりの重要性を強調します。人からの優しさや支援は、不登校経験者が自己肯定感を取り戻し、挑戦を続ける勇気を得る上で不可欠な要素です。

この経験は、逆境を乗り越える力となり、将来的に他者への共感や支援を行う動機付けにもなり得ます。

#不登校あるある 🐻

・生きる意味について考えるようになる
・将来への絶望感がハンパなくなる
・自分のことを世界一のダメ人間だと思ってしまう
・不登校経験者はみんな優しい

by 不登校経験者より pic.twitter.com/g89TxoL9WB

— 不登校・発達障害のNews (@FutokoNavi) October 27, 2022