「うちの子、通信制高校に通っているけど、全然勉強していないみたい…」
「このままで将来は大丈夫なんだろうか?」
——そんな不安を抱えていませんか?
通信制高校に通うお子さんを見て、「やる気がないのでは?」
「勉強についていけていないのでは?」と感じてしまうのは、
多くの保護者の方に共通する悩みです。
しかし、通信制高校は全日制とは異なる学びの形を採っており、
「見た目の学習量」だけでは判断できない大切な意味と可能性を持っています。
このブログでは、
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通信制高校の学習内容や特徴
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勉強のペースや過ごし方の考え方
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将来的な進路(大学進学・資格取得など)
について、具体的にご紹介します。
お子さまの今の状態に合った過ごし方や、将来への備えについて知ることで、
「通信制高校だからこそできる学び方」がきっと見えてくるはずです。
不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。
それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。
私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、
本当に伝えたいことを無料のメール講座にまとめました。
多くの子が一流大学に進学したり、好きな分野で活躍したりしています。
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通信制高校だと勉強できない?
通信制高校の学習内容は基礎的なものが中心
通信制高校の学習は、全日制高校のような一斉授業とは異なり、
レポート課題やスクーリング(登校日)を通じて、自分のペースで学ぶスタイルです。
これは多様な背景を持つ生徒に対応するための仕組みでもあり、
学習内容も基本的には「高校卒業に必要な基礎学力」に重点を置いています。
ざっくり言ってしまうと簡単に卒業できるというものです。
これは入学試験が事実上なく、コンディションも生徒によりまちまちであるためです。
容赦なく留年させる全日制とはそこが大きく異なります。
✅ 具体的にはどんな内容?
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高校卒業に必要な単位取得を目的とした国語・数学・英語・理科・社会などの基礎的な教科
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一部の学校では生活支援・職業スキル・キャリア教育などを含むコースもあり
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教科書に沿った内容で、難易度は比較的低めに設定されている
このため、通信制高校に通う生徒が「学校の勉強をしていないように見える」ことも珍しくありません。
レポートも自宅ででき、短時間のスクーリングで単位が取得できるため、
外から見ると“勉強していない”と映ってしまうのです。
実際、筆者の生徒を見てもそう見えます。
✅ 進学希望者は「学校外での学習」が基本に
通信制高校は、進学対策を本格的に行うカリキュラムではないため、
大学受験を考える生徒は、塾・予備校・家庭教師・オンライン教材などを活用して、
別途で勉強を進めていく必要があります。
*難関の全日制高校でも実際はそうなっていますが。
さて、「通信制高校で勉強していないように見える」のは、
多くの場合仕組み上の当然の姿でもあるのです。
重要なのは、お子さまがどんな目的で通信制を選び、
今どの段階にいるのかを把握することです。
次の章では、通信制高校が勉強以外にどんな価値を持つのかをご紹介します。
通信制高校では「人間関係の回復」や「生活リズムの再構築」が重要
通信制高校は、単に「勉強する場」ではなく、
生活全体を立て直すための“リスタートの場所”としての意味合いが大きいです。
不登校経験や、体調・心のバランスを崩したことがきっかけで通信制を選んだ生徒も多く、
いきなり学力アップや受験勉強に取り組むよりも、
まずは「人間関係の回復」「生活リズムの安定」「自信の取り戻し」
が優先されるべき段階にいるケースがほとんどです。
✅ 勉強以外の「成長の場」としての通信制高校
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学校行事・スクーリング・部活動などへの参加
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少人数だからこそ、人間関係のストレスを感じにくい
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適度なコミュニケーション練習にもなる
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アルバイトや習い事、趣味活動への挑戦
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社会性や生活力を育む経験に
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成功体験や達成感を得ることが自己肯定感の回復につながる
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家族との時間を増やす・規則正しい生活に戻す
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朝起きて、昼間に活動し、夜はしっかり休む
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これだけでも十分「成長している」サイン
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着々と長い視野で状態を整えた子が難関大学に現役で合格している:写真は青山学院大学
✅ 「今は勉強の時期じゃない」こともある
通信制高校の良さは、「今は勉強できなくてもいい」時期が許されることです。
1年生・2年生のうちは、学校や社会への抵抗感を取り除くための「心の回復期間」にあててもまったく問題ありません。
焦って勉強を強要するよりも、気力や体力を取り戻してからの方が、
むしろ学力が大きく伸びることはよくあります。
「学校に通っている=成長している」「目に見える勉強=成果」ではありません。
通信制高校では、本人のペースで、
将来に向けた“土台”を整えることが最優先されるべきなのです。
次の章では、学習以外の価値をどう活かしていくかについて、
資格取得や進路選択の視点から考えていきます。
通信制高校は「資格取得」や「割り切った学び」でも価値がある
通信制高校に通うお子さまが「勉強に力が入らない」
「学校の学習だけでは物足りない」と感じている場合、
必ずしも無理に通常の受験勉強をさせる必要はありません。
実は、通信制高校の柔軟な時間の使い方を活かすことで、
進学以外の“価値ある学び”を得ることも十分に可能です。
✅ 資格取得を目的にするという選択
通信制高校の生徒の中には、
進学よりも資格取得や実践スキルの習得に力を入れている人も多いです。
以下のような資格が人気です:
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ITパスポート/MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
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日商簿記/FP技能検定(ファイナンシャル・プランナー)
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英検/TOEIC などの語学資格
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介護職員初任者研修(福祉系進路向け)
これらは将来の就職や専門学校進学の際に役立つほか、
「やればできた!」という成功体験につながり、学ぶ意欲そのものを育ててくれます。
✅ 通信制高校=「目的に応じた学びの場」と割り切るのも一つの考え方
通信制高校を「全日制と同じように勉強する場」と捉えると、
ギャップに悩むことがあります。
むしろ、「子どもにとって何が今の成長につながるのか?」という視点で、
資格学習(特に高卒資格)・バイト経験・人間関係の訓練などに集中する時期と割り切ることも、
保護者としての賢い関わり方です。
✅ 成長の形は一つではない
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勉強ができること=成功ではなく
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「社会で活きる力を身につける」ことが本当の成長
通信制高校の時間の自由さは、「何かに打ち込む時間」として使える大きな強みです。

バイトなどを通して勉強の大切さなどに気づくことも多い
次の章では、通信制高校から大学を目指す場合に、
どのような戦略や勉強方法が効果的なのかをご紹介します。
通信制高校でも大学進学は十分に可能!
「通信制高校だと大学進学は難しいのでは…」と感じている保護者の方は少なくありません。
ですが、実際には通信制高校から大学へ進学する生徒は年々増えており、十分に可能です。
むしろ、時間の使い方次第では、全日制の生徒よりも有利になるケースすらあります。
✅ 実際に多くの生徒が進学している
全国の通信制高校には、進学希望者向けのコースや進路指導も整ってきており、
指定校推薦や一般受験で大学へ進むケースも豊富にあります。
特に私立大学(文系・理系問わず)への進学実績は年々増加傾向にあり、
「通信制だから進学できない」というのはもはや過去のイメージです。
✅ 通信制高校は「時間の自由」が最大の武器
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スクーリングは限られた日数なので、自宅学習や塾での時間が豊富に取れる
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集団授業に縛られないため、自分のペースで苦手を克服しやすい
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朝が苦手な生徒でも、自分に合ったスケジュールで効率的に勉強できる
このように、「時間をどう使うか」がすべてのカギになります。
✅ 成功の秘訣は「高校任せにせず、自分で学ぶ意志」
通信制高校は、進学に必要な学力指導を十分に行う体制ではない学校が多いため、
(コンディション面で多様な生徒がいるので)
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学校外での勉強(塾・予備校・オンライン教材など)
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自習の継続、モチベーション管理
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情報収集と戦略的な受験対策
こういった部分は本人の努力が大きく問われます。
その分、自分で道を切り拓く力が育ち、
大学進学後や社会に出た後にも役立つ力になるのです。
*これは全日制でも同じことで多くの進学校の生徒は
塾や予備校、家庭教師などを活用しています。

早慶や国立大学も戦略次第で可能
次の章では、実際に大学受験を目指す場合の勉強法や科目の選び方について、
より具体的に解説していきます。
大学受験に向けた勉強方法と戦略
通信制高校から大学受験を目指す場合、
「どこで」「何を」「どうやって」勉強するかがとても重要です。
学校の授業だけでは不十分なことが多いため、
本人の学習環境づくりと戦略立てが合否を分けるポイントになります。
✅ 学習手段は「学校外」に求めるのが基本
通信制高校では、受験対策の授業がない、あるいは限定的な場合が多いため、
次のような外部リソースを積極的に活用しましょう:
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塾・予備校:集団授業や個別指導を通じて体系的な学力アップが期待できる
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家庭教師:苦手分野のフォローや学習管理に強い
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オンライン教材・映像授業:自分のペースで学べ、費用も比較的抑えやすい(スタディサプリ、Z会、河合塾Oneなど)
環境の選び方は、本人の性格や生活スタイルに合わせて柔軟に判断しましょう。
✅ 早めに「3科目」に絞るのがコツ
特に時間の使い方が重要になる通信制高校生は、次のような科目戦略が効果的です:
文系志望の場合
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英語・国語・社会(日本史 or 世界史 or 政経) の3科目に集中
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私立大学(MARCH、関関同立、日東駒専など)はこの型が主流
理系志望の場合
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英語・数学・理科(物理・化学・生物など) に絞って対策
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理系は内容が難しいため、早めの対策が必須
こうして3科目の基礎と応用ができてくると、国公立大学(二次試験含む)への挑戦も視野に入ります。
いきなり5教科7科目をやろうとすると心が折れてしまいますので要注意です。
✅ 志望校と入試制度に合わせた戦略がカギ
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推薦入試(総合型選抜・学校推薦型選抜)も視野に入れる
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資格・課外活動・作文などの対策も必要になる場合がある
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進学説明会やオープンキャンパスへの参加も早いうちから検討
通信制高校の「自由な時間」は、逆に言えば「自分で選ばなければならない時間」でもあります。
目的を定めて行動できる生徒は、通信制でも驚くほどの成果を出すことができます。
勉強スケジュールの考え方:焦らず「土台づくり」を大切に
通信制高校において、学習のスケジュールは本人の状態や生活に合わせて調整できるのが大きな特徴です。
そのため、(くどいですが)必ずしも高校1年生から全力で勉強を始める必要はなく、
「まずは生活の安定を優先する」という選択が、結果的に将来の学力アップにつながることもあります。
筆者の生徒にはそうしています。
周りの大人にとってはストレスとの戦いになりますが。
✅ 1~2年生は「心と体の回復期間」として使ってもOK
特に不登校経験やメンタルの疲れがあるお子さまの場合、
勉強よりも生活習慣の安定や、自己肯定感の回復が優先です。
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朝起きて、食事をとり、適度な運動をする
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家族と会話する、友人と少し関わってみる
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無理なく外出や軽い活動ができるようになる
これだけでも、「生きる力」を回復するうえでとても価値のある日常です。
✅ バイト・スポーツ・趣味活動も学びの一部
「勉強していない」と感じても、
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アルバイトで社会経験を積む
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スポーツや創作活動で集中力・達成感を得る
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部活動やイベントで仲間との関係を築く
これらはすべて、将来に活きるスキルや自信の“種”になります。

通信制では部活が充実していることもあり好きな活動に打ち込むのも長期的には成績向上に良い
✅ 成績は「気力」が戻ってからの方が伸びやすい
勉強への集中力や吸収力は、本人の気持ちやコンディション次第で大きく変わります。
焦って「今すぐ勉強しなさい」と言うよりも、
→ 元気になったときにしっかり勉強できるよう、環境を整える
この姿勢の方が、長い目で見て成績はぐんと伸びることが多いのです。
(くどいようですが)
✅ 保護者にできることは「粘り強く信じる」姿勢
勉強が進まない時期も、「休むこと」や「気力を取り戻すこと」は立派な成長です。
お子さまが自分の力で再び学び出すまで、
焦らず、寄り添う姿勢が何より大切です。
次の章では、こうした日々の積み重ねが将来にどうつながるのか、
保護者としてのかかわり方をまとめます。
保護者としてできるサポート
お子さまが通信制高校で勉強に取り組めていないように見えると、
「このままで大丈夫なのだろうか」と不安になるのは当然のことです。
ですが、通信制高校においては「今すぐに結果を出すこと」よりも、
長い目で見た成長を支える姿勢がとても重要です。
✅ 大切なのは「安心できる環境」
保護者が焦ったり、無理に勉強を強要したりすると、
かえってお子さまは自信を失い、心を閉ざしてしまうことがあります。
まずは以下のような姿勢で接することが、長期的に見て効果的です。
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話を聞き、意見を押しつけない
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小さな変化や成長を見逃さずに認める
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毎日の生活が安定するよう、生活環境を整える
まとめ:通信制高校だと勉強できない?その傾向と対策は?
✅ 情報収集と選択肢の準備をしておく
たとえ今すぐ勉強に本腰が入らなくても、
保護者があらかじめ進路や選択肢について情報を持っておくことで、
必要なタイミングで的確なサポートが可能になります。
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通信制高校からの進学実績や推薦制度の調査
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資格取得や就職の可能性
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地域の塾や学習支援サービスの検討
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大学や専門学校の説明会情報などの収集
「無理に進める」のではなく、「選べる状態にしておく」ことが、
お子さまの背中をそっと押すきっかけになるかもしれません。
✅ お子さまの「納得感」を大切に
進学であれ就職であれ、
最終的に重要なのは「本人が納得して決めた道かどうか」です。
自分の意思で進んだ道なら、困難があっても立ち向かう力が湧いてきます。
親としてできるのは、その「決断」ができるよう、
土台を支え、選択を尊重することです。
✅ 一人で抱え込まず、必要なサポートを活用する
通信制高校や行政の教育相談窓口、フリースクール、
進路相談員など、さまざまな支援機関があります。
保護者も孤立せず、必要なときに誰かに頼る勇気を持つことが、
長期的な安心と前進につながります。
子どもの成長は、見えにくい時期にも着実に進んでいます。
今は「支えること」が一番の愛情です。
不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。
それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。
私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、
本当に伝えたいことを無料のメール講座にまとめました。
多くの子が一流大学に進学したり、好きな分野で活躍したりしています。
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📌 この記事のまとめポイント
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通信制高校の学習内容は基礎的で、高校卒業に必要な最低限の内容を中心に構成されている。
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通信制高校の生徒が「勉強していないように見える」のは、学習スタイルが自宅中心で目に見えにくいため。
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通信制高校は「人間関係の回復」「生活リズムの安定」など、心と体の再構築の場としても重要な役割を持つ。
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通信制の自由な時間は、資格取得や趣味・バイトなどの活動に集中できるチャンスでもある。
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勉強が進んでいない時期でも、焦らず心の回復を優先することが長期的な成績向上につながる。
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通信制高校から大学進学は十分に可能で、むしろ時間を自由に使える点で有利な場合も多い。
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進学を目指すなら、塾・家庭教師・オンライン教材など学校外での勉強環境を整えることが鍵。
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受験対策は、「私立文系3科目」「理系3科目」に早めに絞ることで効率的な学習が可能。
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通信制高校は推薦・AO入試の選択肢もあり、受験方法を工夫すれば多様な進路が開ける。
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勉強だけでなく、アルバイト・スポーツ・創作活動なども成長につながる大切な経験。
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保護者は、「今すぐ結果を出させる」のではなく、「選択肢を広げて支える」役割が大切。
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お子さまのタイミングや個性を尊重し、長期的な視点で見守る姿勢が一番のサポート。
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通信制高校は「劣っている選択肢」ではなく、多様な成長のチャンスを持つ新しい学びの場。