よく親御さんや生徒さんからこんな質問をいただきます。
「通信制高校を検討しているけれど、
大学には進学したいと思っている」
「どこの通信制高校が大学に進学する人が多いか?」
「なるべく有利な選択をしたい‼」
そこでランキング形式にしてみました。
大学進学「率」が高い順に並べています。
不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。
それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。
私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、
本当に伝えたいことを無料のメール講座にまとめました。
多くの子が一流大学に進学したり、好きな分野で活躍したりしています。
気になる方は、ぜひ以下↓↓↓のリンクか画像からご覧ください。とりあえずクリック‼
通信制高校の大学進学ランキング
順位 | 学校名 | 大学進学率 |
---|---|---|
1位 | トライ式高等学院 | 69.8% |
2位 | クラーク記念国際高等学校「全日型コース」 | 60.78% |
3位 | NHK学園 | 51% |
4位 | N高等学校・S高等学校・R高等学校 | 45.5% |
5位 | わせがく高等学校 | 43% |
6位 | 第一学院高等学校 | 37.7% |
通信制高校の大学進学率は27%と言われています。
これは不登校の大学進学率とほぼ同じです。
この6校は明らかに平均値よりも高い大学進学率ですね。
実際、通信制高校の進路実績を見ると
大学進学率が10%台の学校もそれなりにあるのです。
(だからダメだというわけでもないですが)
*注意点としては大学進学者の実数がHP上に無い場合は
ランキングに入っておりません。
うちの学校はもっと順位が「上のはずだ」という場合は
ご連絡いただけると幸いです。

進学以外にもプログラミング、音楽、ファッション、芸術など多様な強みを持つ通信制高校も多い
*長らくN高等学校・S高等学校(角川ドワンゴ学園)の
大学進学率は3割と言われていました。
しかし、同学園が開設したオンライン大学「ZEN大学」への大量進学(1,408名)などが寄与しており、2024年春卒業生では前年(約34.9%)から大幅に伸びています。
*ランキングはあくまで大学進学率です。
通信制大学や短期大学への進学も含まれます。
また、難関大学を希望する場合は各HPをチェックするといいでしょう。
その際には生徒数などの分母を意識することが重要です。
生徒数1,000人の学校もあれば、
生徒数30,000人の学校もあるからです‼
*通信制大学や短期大学は抜いてほしいという方のために参考データをご紹介します。
下記はNHK学園の公式ページのデータです。
大学に進学する人のうち4人に1人は通信制大学か短期大学ですね。
これは他の学校も同じような数値だと思われます。
NHK学園卒業生の進学先 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
4年制大学 | 495人 | 74.2% |
通信制大学 | 143人 | 21.4% |
短期大学 | 29人 | 4.3% |
ちなみにNHK学園の進路実績を見ると、
大学進学者が他の通信制高校よりも明らかに高いのが分かります。
有名大学への合格実績も下手な進学校よりも立派。
下記のような大学に合格しています。
東京大学、東京藝術大学、東京都立大学、九州大学、千葉大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、学習院大学、同志社大学、関西大学、関西学院大学、立命館大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学など
他の通信制高校からも有名大学に多数合格している
とはいえ、ランキングに入っていない通信制高校からもHPを見ると有名大学に合格しています。
単純に進学者数が分からなかったからランキングには入っていないだけです。
たとえば、屋久島あおぞら高等学校からは下記の大学への合格実績がHPにのっています。
京都大学、名古屋大学、北海道大学、筑波大学、金沢大学、慶応義塾大学、早稲田大学、上智大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、同志社大学、立命館大学、関西大学、関西学院大学、日本大学、東洋大学など。 公式HPより

通信制から有名大学にも合格している:写真は上智大学
また、東京文理学院高等部では下記の大学への合格実績がHPにのっています。
慶応義塾大学、早稲田大学、筑波大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、立教大学、青山学院大学、中央大学、法政大学、学習院大学、成城大学、明治学院大学、北里大学、日本大学、東洋大学、駒澤大学など。 公式HPより
結局はあなた次第
また、注意点としては大学進学率が高い通信制高校に行けば
希望の大学に行けるというわけではありません。
たとえば、大学進学率1位のトライ式高等学院。
全生徒数3500名でそのうち受験生が1500名としましょう。
公式HPによると下記のような実績になっています。
トライ式高等学院 合格実績 | 人数 |
---|---|
国公立大学 | 120名 |
難関私立大学 | 318名 |
医学部医学科 | 8名 |
複数の大学に合格する生徒もいるでしょうから、
国公立大学や難関私立大学に合格するのはそれなりに狭き門だと言えます。
というのも、全日制高校と違い通信制高校は入学試験がありません。
(無いようなもの)
また、卒業も全日制高校に比べると容易です。
進学校と違い難しい定期テストで合格点を取る必要が無いわけです。
なので、通信制高校は全日制高校の進学校に比べて、
個人個人の差が非常に大きいと言えます。
東大や国公立大学の医学部に合格する生徒もいれば、
卒業すらできない生徒もいる。
自由に自分のペースで前に進める分、
自己管理が求められるわけです。

自由で多様性があるので東大に行く子もいれば留年する子もいるのが通信制の特徴
とはいえ、心の回復が最優先:急がば回れ
通信制高校で大学進学を目指す上で、まず大切なのは「心の回復」です。
過去に不登校やストレスを経験した子どもたちは、
まず自分自身を立て直すことが何よりも優先されるべきです。
焦って学力だけを追いかけても、心が整っていなければ長続きしませんし、
良い結果にはつながりにくいのです。
実際に、自分のペースでゆっくりと心を回復させた生徒の中には、
後に大学受験で素晴らしい成果を上げているケースが数多くあります。
大切なのは「今、何が必要か」を見極めること。
そして、「楽しむこと」です。
趣味に打ち込んだり、アルバイトをして社会経験を積んだり、
部活動で仲間と充実した時間を過ごすことも、心の回復には大きな意味があります。
1年生や2年生のうちは、勉強だけにとらわれすぎず、
自分の世界を広げる時間として使うのも立派な選択です。
「今」を丁寧に過ごすことが、将来への確かな土台になります。

憧れのキャンパスライフも十分に可能
まとめ:通信制高校の大学進学ランキングから考察
今回ご紹介した通信制高校の大学進学ランキングを通じて、
見えてきたことがあります。
それは「通信制高校でも、大学進学は十分に可能である」という事実です。
むしろ、上位校では全日制高校を超えるほどの進学実績を出しているところもあり、
通信制という選択肢が決して“妥協”ではないことがよく分かります。
たとえば、ランキング1位の「トライ式高等学院」は大学進学率が約70%と非常に高く、
難関大学や医学部医学科への合格者も出しています。
2位の「クラーク記念国際高等学校」や3位の「NHK学園」も、
通信制でありながら質の高い進学支援を提供しており、生徒の可能性を大きく広げています。
しかし同時に、「進学率の高さ」だけを見て学校を選ぶのは危険でもあります。
通信制高校には、それぞれに異なるカリキュラム、
サポート体制、生徒数、教育方針があります。
さらに、大学進学率のデータには通信制大学や短期大学への進学も含まれていることが多いため、「どんな大学に進学しているのか」をしっかりと確認することも重要です。
また、各校の実績をよく見ると、東京大学や京都大学、
早稲田大学や慶應義塾大学といった難関校に合格している生徒が複数存在します。
これは、通信制高校に在籍していても本気で努力すれば、
どんな大学でも目指せるということを示しています。
ただしその一方で、全く卒業できずに終わる生徒も一定数いるという事実からも分かるように、通信制高校は「自由さ」と引き換えに「自己管理能力」が強く問われる場所です。
すべてはあなた次第‼
だからこそ、単に「進学率が高いからこの学校がいい」と決めるのではなく、
自分自身がその学校でどう過ごせるか、どんな環境が合っているのか、をよく考えて選ぶことが大切です。
そして何より、前段でも述べたように「心の回復」を優先し、
自分のペースで一歩一歩進んでいくことが、最終的には大学進学という成果に繋がっていくのです。
通信制高校は、多様な背景や価値観を持つ生徒にとって、
可能性を広げる素晴らしい選択肢のひとつです。
正しく情報を理解し、納得のいく進路を見つけていってください。
不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。
それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。
私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、
本当に伝えたいことを無料のメール講座にまとめました。
多くの子が一流大学に進学したり、好きな分野で活躍したりしています。
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通信制高校の大学進学に関するまとめポイント
-
通信制高校でも大学進学は十分に可能
上位校では進学率が50〜70%を超えている。 -
大学進学率が全国平均の約27%を大きく上回る学校も存在
トライ式、クラーク記念国際、NHK学園などが代表例。 -
通信制高校ごとに進学支援体制や学習サポートの質が異なる
進学率の数字だけでなく中身を見ることが重要。 -
通信制大学や短期大学も進学先として含まれているケースが多い
志望校の種類によっては進学率を細かくチェックする必要あり。 -
難関大学への合格実績も多数報告されている
東大、京大、早慶、GMARCH、関関同立などへの進学者も存在。 -
公式HPに実数の記載がない学校はランキングに含まれていない
見落とされている有力校もある点に注意。 -
ZEN大学などの新設オンライン大学が進学率を押し上げている例もある
N/S高等学校では大幅な進学率上昇が見られる。 -
自分の心の回復を最優先にすることが成功への近道
精神的な安定が学業の成果に直結する。 -
通信制高校では自己管理力が非常に重要
自由な反面、学習や生活を自律的に進める力が求められる。 -
通信制高校は“入学が簡単”でも“卒業や進学が簡単”とは限らない
やる気次第で大きな差がつく。 -
1〜2年生のうちはバイトや部活動を通じて心を整えることも有効
勉強一辺倒でなくても、総合的な成長が進学に結びつく。 -
学校の実績と自分の相性を天秤にかけて選ぶことが重要
合う環境を選ぶことでモチベーションと成果が高まる。 -
通信制高校は多様な個性・背景を持つ生徒にとって柔軟な選択肢
進学だけでなく人生の“立て直し”にも役立つ教育形態。