不登校になると、子どもだけでなく、
家庭全体のバランスが崩れ始めることがあります。
夫婦間のすれ違い、子どもの言葉にならない沈黙、
そして日々蓄積していく親の疲れ。
「このままじゃ家庭が壊れてしまうかも」
──そんな不安が頭をよぎる方も、少なくありません。
実際、不登校をきっかけに夫婦関係が悪化し、
離婚に至るケースもゼロではありません。
ただし、それは避けることができる“典型的なパターン”でもあるのです。
この記事では、不登校によって家庭が崩れかけてしまうよくある流れと、
そこから抜け出すための具体的なヒントをお伝えします。
「家庭が壊れる前に気づけること」
「関係性を守る工夫」が、きっと見つかるはずです。
不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。
それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。
私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、
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不登校から家庭崩壊の地獄にならない方法
不登校が原因で離婚?──それ、もったいないです
「私が毎日こんなに頑張ってるのに、なんでわかってくれないの?」
「母親(父親)が甘やかすから、子どもが不登校になったんだ」
不登校の最中には、
親としての立場や感情がぶつかり合いやすくなります。
一般的にお父さんは“もっと厳しくしないと”と考え、
お母さんは“今は寄り添うとき”と感じる。
この価値観のズレが、
やがて「正しさの争い」へと変わっていきます。
でも、ここで忘れてはいけないのが、
どちらも“家族を守りたい”という思いから出ているということ。
向いている方向は同じなのに、
見ている地図が違うだけなのです。
とはいえ、このズレを放置してしまうと、
やがてお互いの信頼そのものが揺らぎ始めます。
「もう限界」「この人とはやっていけない」と思ったとき、
ふと“離婚”の二文字が頭をよぎることもあるでしょう。
でも、それは本当にもったいないことです。
不登校という出来事は、
家庭を壊す要因ではなく、見直すきっかけにもなり得るのです。
“非常事態”だからこそ、まずは「休戦」を
不登校という状況は、
家庭にとっての“非常事態”です。
そんなときに、ふだん通りのやり方、
ふだん通りの言い分だけで乗り切ろうとするのは、かえって危険です。
だからこそ今、必要なのは「誰が正しいか」ではなく、
「どうすれば、家族全体がもちこたえられるか」という視点です。
まずは、一時的にでも争いをやめる“休戦”を。
そのうえで、“お互いの立場や不安を分かち合う”時間を少しでも持ってみてください。
お互いが敵ではなく、同じチームの一員だと思い出せたとき、
状況は少しずつ、確実に変わり始めます。
「もう疲れた」「放っておきたい」──ほどほどの放置はアリです
「もう疲れました」「毎日が地獄のようです」
これは、大げさではなく、実際に多くの保護者の方から聞こえてくる声です。
それもそのはず。
不登校の子どもを支えるというのは
気力・体力・時間・愛情のすべてを消耗する行為です。
しかも、すぐに成果が出るものでもない。
気づけば、自分の体調もメンタルもボロボロ
……そんな親御さんがたくさんいます。
でも、忘れないでください。
疲れるのは、あなたが頑張ってきた証拠。
そして、不登校は親のせいではありません。
だからこそ、ここで少し“肩の力を抜く”ことが大切です。
その手段の一つが、「ほどほどの放置」という考え方です。
これは、決して「育児放棄」ではありません。
「しばらく放っておけば勝手に治る」といった無関心でも他人任せでもありません。
むしろ、関係を回復させるための“積極的な距離”の取り方です。
たとえば:
✅ 子どもが自分のペースで動けるように、あえて距離をとる
✅ 声かけをやめてみる。生活音だけを共有してみる
✅ 親自身が、カフェで一息つく、友人に愚痴をこぼす、散歩する
✅ 子どもを“変えようとする努力”から、いったん手を引いてみる
こうした“ゆるやかな放置”は、親が自分の心を守り、
家族全体の呼吸を整えるためにも、とても有効な選択肢なのです。

たまには気晴らしに外食でも
「子どもと離れたい」──その気持ちも自然なこと
「このままじゃ、私が壊れてしまう」
「子どもが嫌いになりそうで怖い」
こんなふうに思ってしまった自分に、
自己嫌悪を感じている方も多いのではないでしょうか。
でも、その感情は“冷たい親”だからではなく、
もう限界まで頑張っているというサインです。
むしろ、その感情が出てくるということは、
自分を守るセンサーがちゃんと働いている証拠です。
だから、「子どもと少し距離をとりたい」と思ったときには、
その感情を否定せずに、具体的な手段に変えてみてください。
たとえば:
✅ 週末だけ実家に帰って心を休める
✅ サポート団体や支援者に関わってもらう
✅ 家の中で“関わりを最小限にする時間”を設ける
✅ 「今日は話しかけない」と心に決めてみる
こうした関わりの“微調整”が、家庭を壊さずに守るブレーキになります。
実際、長期的に安定している家庭ほど、
「子どもと一定の距離をとるタイミング」や「親自身の回復の時間」をきちんと取れているのです。
「親が地獄」「うんざり」──そう感じるのは、あなたが真剣に向き合っている証
「もう限界です」
「毎日が地獄のようで、気が狂いそうです」
「この生活に、もううんざりしています」
そんな声を聞くとき、私は思います。
この方は、本当に真剣に、わが子と向き合っているんだなと。
だって、何も思わなければ「うんざり」なんて感情は湧いてきません。
「どうでもいい」になっていないということは、
まだ親としての責任感や愛情を手放していない証拠です。
でも、それと引き換えに、自分自身をすり減らしてしまっている方も多い。
無理をして、がんばりすぎて、気がつけば、
“心の余裕”が限界を超えていることも少なくありません。
自分の心に「休む許可」を出してあげてください
「親だから」「私がしっかりしなきゃ」
そう思って、無理を重ねてしまう気持ちは、痛いほどわかります。
でも、燃え尽きてしまったら、
子どもを支えることもできなくなるのです。
大切なのは、「私の心も守っていい」と自分に許可を出すこと。
家庭内に“ピリピリした空気”ばかりが充満していると、
子どももますます動きづらくなります。
逆に、ほんの少しでも「余白」があると、
それが風通しのよさにつながります。
子どもは、そんな空気の変化に敏感です。
そして何より、親の笑顔や落ち着きが、
子どもにとって最大の安心材料になるのです。

たまにはカフェでほっこり
パターンを知れば、パターンを超えられる
さて、ここまでの話をふりかえると、
見えてくるのは典型的な“家庭崩壊の流れ”です。
-
子どもが学校に行けなくなる
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お父さんとお母さんの意見が食い違う
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「どっちが悪いのか」の責任の押しつけ合いが始まる
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家族の中に“正しさ”の争いが生まれる
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お互いが孤立し、協力できなくなる
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結果として、家庭がバラバラになりそうになる…
でも、このパターンは知っていれば防げるパターンでもあります。
「この流れ、うちにもあるかも」
「気づけば私も“正しさ”をぶつけていたかも」
そんなふうに気づくだけで、その先の行動を選び直すことができるのです。
家族だけで抱えなくていい
もし今、ほんの少しでも余裕ができたなら――
そのときこそが、信頼できる支援者に相談するタイミングです。
誰かに話すことで、今まで見えなかった視点や、
心の中の「凝り」がほぐれるような体験が、必ずあります。
家族だけで何とかしようとしなくていい。
相談することは、降参ではなく、“守るための戦略”です。
おわりに:不登校から家庭崩壊の地獄になる前に、“一歩外”へ
不登校は、決して“家族のせい”ではありません。
でも、“家族の力”で乗り越えていける部分も、確かにある。
まずは、「今、自分がどんな感情のパターンに巻き込まれているのか」に気づくこと。
そして、少しだけでも“距離”や“余白”をつくって、つながり直すこと。
「不登校が原因で家庭崩壊」
──そんな結末を回避できるご家庭が、一つでも増えますように。
そのために、今日のこの話が、何かのきっかけになれば幸いです。
PS:
「お子さんの未来のために」と、毎日必死に踏ん張っているお母さん、お父さんへ。
どうか、自分のことも大切にしてください。
あなたが笑えるようになることが、子どもにとっての“回復のはじまり”になる。
そのことを、忘れないでくださいね。
不登校を経験した子どもたちには、
ある“共通点”があると感じています。
それは、
将来に活かせる大きな可能性を秘めているということ。
私自身が元・不登校だったことに加え、
16年間多くの不登校の子どもたちを見守ってきた経験から、
本当に伝えたいことを無料のメール講座にまとめました。
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✅ この記事のまとめポイント
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不登校は家庭全体の問題として波及しやすい
特に夫婦間のズレや疲弊が深刻化することがある。 -
不登校が原因で離婚するのは本当にもったいない
価値観の違いは役割の違いでもあり、正解・不正解ではない。 -
「正しさ」の争いが家庭崩壊の原因になる
正論の応酬よりも、休戦と対話の時間が大切。 -
頑張りすぎると親子ともに共倒れになる
疲れて当然、自分を責めなくていい。 -
「ほどほどの放置」は愛のかたちのひとつ
親も自分の心を守りながら、子どもに任せる余白を持つ。 -
「子どもと離れたい」という気持ちも自然でOK
自己嫌悪せず、冷静な対処のサインととらえる。 -
親の笑顔や落ち着きが子どもの安心材料になる
まずは親が自分を整えることが最優先。 -
「親が地獄」「うんざり」は真剣に向き合っている証拠
愛情があるからこそ出てくる感情。 -
“パターン”に気づけば、そこから抜け出すことができる
自分の家庭がどこにいるかを客観的に見ることが第一歩。 -
家族だけで抱え込まず、外部の支援を活用してよい
支援者に頼るのは「逃げ」ではなく「守るための戦略」。 -
家庭が壊れる前に、意識して“余白”や“距離”を持つ
詰めすぎないことが、長期的な安定につながる。 -
「まずは親が自分を大切にする」ことがすべての出発点
子どもにとっての最大の支えは、親の笑顔と安心感。