復学後の不登校リバウンド対策

短期で復学したが、また行かなくなってしまった。

最近こんなご相談が増えています。

不登校はダイエットと似ています。

ダイエットでは7割がリバウンドすると言われています。

出典:マイボイスコム調査

実際、ある会社さんのデータによると半年後の継続登校が明確に確認できている割合は3割程度。 

その会社さんは超短期による再登校をかかげている不登校支援会社さんです。

リバウンドしてしまうのは恥ずかしいことではありません。

「うまくできなかった」と思っているのは、あなただけではないのです。

 実際、2023年の当研究所への相談内容のトップがリバウンドでのご相談です。

相談内容 割合
再登校相談 27%
リバウンド相談 27%
受験相談 24%
学習相談 11%
その他 11%

 

なぜリバウンドが起こるのか?

遠くをはかるものは富み近くをはかるものは貧す 
                         二宮金次郎

さて、なぜリバウンドしてしまうのでしょうか?

1つは抜け漏れがあるからです。

たとえば、どんなに栄養をたっぷりとったとしても、必要なミネラルなどが足りていないと調子が悪くなってしまいます。

不登校も同じで、どんなに頑張っても、足りないものがあるとうまくいかないことがあるのです。

もう1つは心を無視したやり方だとリバウンドが起こりやすいのです。

たとえば、無理やりポジティブになり、子どもをほめる。

たとえば、無理やり心を鬼にして電子機器を制限する。

これではダイエットと同じでリバウンドが起こります。

心理学では無意識を無視した行動は続かないと言われています。 

さて、また不登校になった時にやりがちなことは、また同じことをすることです。

中1で不登校になりゲーム制限をして再登校したとしましょう。

中2でまた不登校になった時にまたゲームを制限できるでしょうか?

身長も伸びています。

何よりもネタバレしてしまっています。

当然にうまくいかないのです。

以前とは違うことをしないといけません。

 

サービスの特徴

いかなる問題も、それが発生したのと同じ次元で解決することはできない
                         アインシュタイン
 

その1、MECE(抜け漏れ)を探し出す、徹底的なヒアリング

過去の膨大な事例から抽出したリストを元に徹底的にヒアリングし、レバレッジポイントを探し出します。

*レバレッジ・ポイントとは、システムの中で「より少ないリソースでより大きく持続的な成果をもたらす介入場所」のことです。

つまり、より少ない努力でより大きな持続的な成果をもたらす施策のことです。

やみくもに全ての子に同じような施策を実施するよりも、

レバレッジポイントを抽出して子どもにあった施策を実施した方が状態はより大きく変わります。

 

その2、無意識からの変化

人間の心には表面的な部分と無意識と言われる深い部分があると言われています。

たとえば、ゲームをしてはダメだと心の表面では思っている、としましょう。

勉強しなくちゃとは思っている。

でもゲームを徹夜でしてしまう。

そんなことはよくありますね。

これは無意識のなせるわざと言えるでしょう。

この場合では表面ではゲームをやめたいと思っているのですが、

深い部分では「がんばってこれ以上は傷つきたくない」と思っているのかもしれません。

さて、人間の無意識は下記のような構造になっています。

無意識から変わることにより持続的な変化が起こせます。

無意識と人の言動の関係を軽く解説しましょう。

図について軽く説明しますと、人の言動を一番左右するのはアイデンティティです。

アイデンティティとは自己認識。

分かりやすくいうと「自分らしさ」。

さてアイデンティティが人の言動にどう影響するのでしょうか。

たとえば、来月に牛の病気が流行ったとしましょう。

焼き肉店の経営者は夜も眠れないかもしれません。そして銀行に走るかもしれません。

大学生のアルバイトは暇になって「勉強に専念できる」と喜ぶかもしれません。そして新しい参考書でも買うでしょうか。

マスコミの記者はネタができたと身が引き締まるかもしれません。そして畜産関係の病気の研究者にアポを取るかもしれません。

アイデンティティによって人の言動が変わるわけです。

そして、アイデンティティとは後天的なものです。

たとえば、アメリカ人とか日本人というのも近代以降にできた概念です。戦国時代の人は日本人などという自己認識はありません。

アメリカ人も遺伝子的には多種多様ですが、認識ではアメリカ人。

後天的なものなので変えることができるのです。

さて、表面的な言動をどうしようとアイデンティティに大きな影響を受けます。

たとえば、先ほどの焼き肉店の経営者が強気な態度を示しても、不安さはにじみ出ます。

焼き肉店の経営者というアイデンティティがあるからです。

これが他にも美容院とかフィットネスジムとかの他業種を店舗展開している経営者さんだと反応が変わるかもしれません。

「こんなこともあろうかと準備しておいて良かった」と自信を深めることになるかもしれません。

表面的な言動も大事ですが、深い部分はそれ以上に大事です。

たとえば、私立中学校に行くとアイデンティティクライシスを起こす子がいます。

その子は小学校では友達に勉強を教えていた。「周りに頼られる自分」という自己認識があったわけです。

でも名門中学では「教えてくれ」なんて言う友達はいない。

むしろ教わるほう。さらに様々な分野で自分が出来ないことも同級生は涼しい顔でこなしていたりする。

そうなると「何もない自分」という自己認識になってしまい「頑張って学校に行かなければ」と思っても身体が動かないとなってしまうのです。(上のピラミッドの図参照)

また、部活を頑張っている子が怪我で不登校になってしまうこともあります。

学校には行けるが部活の練習には参加できないという状況。

これもアイデンティティクライシスです。

「そんなことで」と周りは思いますが、たとえば西城秀樹は声が出ない病気になり「生きてても仕方ない」と思うようになったそうです。

資産も名声も経験も年金もあるであろう(笑)あの西城秀樹ですら苦しいわけです。

思春期の子ならなおさらでしょう。

また、拙著「不登校はピンチの顔をしたチャンス」がなぜ好評なのか?

それはアイデンティティが変わるからです。

自己認識が本を読むことで変わるのですね。

さらに、不登校の本などで「子どもをほめましょう」と言われるのは、

ほめられることでアイデンティティが変わるからですね。

「ダメな自分」から「○○もできる自分」と。

やみくもにほめるよりも、深い部分をより理解することにより、効率的に変化させることができます。

つまり、持続的な変化が可能になるのです。

下記はある親御さんの具体的な話です。

 

Aさんの事例

Aさんは経営者で妻や子供から反対されるとつい怒鳴り散らしてしまっていました。

子供が不登校になり、子供の話に口をはさまずに聞かなくてはならないとわかってはいても、残念ながらそれはできませんでした。

今では子供からAさんに話しかけてくることはありません。

そこで、自分の言動の深いところに何があるかを見てみることにしました。

すると、『議論は勝ち負けである』、『子供や妻は自分に従順であるべきだ』、『子供や妻は私を理解し賛同すべきだ』などの思考、感情、イメージ、アイデンティティが出てきました。

さて、これらはAさんが望んで作り上げたものではなく、生きてくる中でなんとなく生み出されたものです。

Aさんの父親は危機的な状況から強いリーダーシップで会社を拡大してきた昭和の人。

それを見て育ったAさんは無意識のうちに尊敬する父親の真似をしていたのです。

Aさんは新しいアイデンティティ、イメージ、感情、思考を選択することとしました。

まず、上記の信念に対し、反論をし、手放したい信念を弱めます。

本当はどんな関係性を築きたいのか?現実的に可能か?子供や妻はどう思っているのか?

次に新しい信念を導入し、根付かせます。そして3か月後には全く違った関係を子供や妻と築けるようになりました。

不登校はまだ解決していませんが、解決する日も近いでしょう。

下記はAさんの感想の要約です。

3か月間を振り返ると正直言って最初の1か月間は進化を感じられませんでした。

しかし、2か月目のなかばくらいから変化を感じ始め、3か月目には劇的に変わることが出来ました!!

夫婦喧嘩も減り、子供ともよい関係を築けつつあります。

結婚して10年間変えることの出来なかった自分をパターンを変えることができ、

この3か月間は記念すべき3か月間となりました。

 

料金

 3か月20万

  

特典

 半永久的にご相談することができます。

事例

  Mさん
        子どもが私立中学1年で不登校になるも支援団体の力を借りて復学。

  その後、中2で不登校に。

  リバウンド対策コースに取り組まれ無意識の変化に取り組む。

  その結果、「自分はダメだ。死ぬ気で頑張らないと脱落してしまう」という無意識の強迫観念から自由になる。

  それにより、無理やりにやっていた「子どもをほめる」「子どもを受容する」が自分らしくできるようになった。

  その結果、子どもは学校に無理なく登校するようになり、笑顔を見せるようになった。

  Mさん自身は人生観の変化もあり起業。

  子どもと共に自由な生活を送っている。

 

 Nさん
       Nさんは高1で子どもが不登校に。復学支援の力を借りて、ゲームなどを制限。

  再登校したものの夏休み明けから不登校に。

  Nさんは無意識の変化に取り組む。

  そして「バカにされてはならない。自分でやらなければ」という幼いころからの無意識の癖から自由になる。

  その結果、旦那さんや先生にも頼れるようになり、ストレス半減。

  無理のないペースで子どもを応援しているのでNさんがイライラして自滅することも激減。

  子どもは通信制高校に転校し、マイペース登校でバイトに学校に予備校にと頑張っている。

 

Hさん

 子どもが中2で不登校に。学校に行くようになったものの、その後は休んだりを繰り返していた。

 Hさんは無意識の変化に取り組むことに。

 そこでHさんは自分の感情をおさえつけて頑張っていることに気づいた。

 たびたび職場で重要なプレゼンの前などに体調を崩したりしているが子どもにそっくりだと気づく。

 そこから「感じること」を自分に許可。

 ポジティブに強がり自滅するスタイルから脱却した。

 子どもはNさんと遊ぶようになり、一緒にキャンプや山登りなどに行くように。

 たくましくなったお子さんは休むこともほぼなくなったそうです。 

 

いただいた声

高1の息子さんのお母さん

今までは子どもをほめましょうと言われても「ほめるところなんか無いわよ」と思っていました。

でも自分の無意識を見直すことでいくらでも息子をほめられるようになりました。

私は父から「ほめる人には気をつけろ」とよく言われていました。

ほめる=おべんちゃら、という感覚がどうしても抜けなかったのですが、父との関係を見直すことでそれも愛情だったんだなと理解出来ました。

無意識について学ぶことにより息子のことが理解できて、日々の言動がいとおしくなり、自然とほめられるようになりました。

自分の観察力と頑張りをほめたいと思います‼

 

 

小6のお母さん

他人の目を気にして生きるのではなく、自分らしさを大切にできるようになりました。

それにより子どもも自分らしく行動できるようになりました。

これまでの私は、どこかで周囲の目を意識しすぎていて、他人の基準に合わせて生きてきたように感じます。

「良い人」であることや、世間から「理想の母親」と見られること、そして職場では「優秀な社員」と評価されることを意識し、表面的な自分を作り上げていたように思います。

リバウンド対策講座を受講する中で、過去の自分の縛りから解放され、本来の自分を表現しても良いんだと感じるようになり、自然に自分のやりたいことに取り組めるようになりました。

その結果、子どももよりリラックスした気持ちで学校へ通えるようになりました。

 

高2の娘さんのお母さん

高1でまた不登校になってしまい途方にくれました。また、ほめたり、スマホを制限したりしましたが効果なし。

受容の部分が不充分であると指摘を受け、受容しようとしましたがうまくいきません。受容=見守りましょう、好きにさせましょう、というイメージが強く大変な恐怖でした。

また、わたし自身が不安症というか心配症でどうしても言わずにはおれませんでした。思い返すと、私の父母は忙しく働いておりました。とても向上心の強い父母でした。

私は「常に頑張らねば」「こんなんじゃダメだ」と解釈する癖をつけてしまっていました。自分では似たような話を聞いても「自分には関係ない話だ」と思っておりました。

それが腑に落ちたことで自分自身や娘のことも受け入れられるようになりました。娘は「ほっておいて。自分で解決するから」の言葉通り今では毎日登校しています。