不登校から何年かたっている。
そして今は元気そう。
でもなぜか塾が続かない。
勉強ができない。
進路が決まらない。
このまま時間だけが経っていくのだろうか。。。
実はこれはよくあることなのです。
□たとえば、
全日制に復帰してしばらく経っている。
学校では順調そのもの。
でも塾には行けないという子。
□たとえば、
塾に行くも続かずやめてしまい、
家で自分で勉強すると言う。
でも全然やれていない子。
かといって、
志望校は下げられず前に進めない。
家ではゲームばかり。
気づいたら2浪、3浪になっていたり。

□たとえば、
中学の時は不登校だった。
でも通信制高校に進学し、
バイトも部活もしているという子。
しかし塾や家庭教師が続かず、
毎日がつらそう。
このまま進路が決まらないのではないかと不安。
🔳なぜこういったことが起きるのか?
あまり知られていないことですが、
そもそも塾や予備校の退塾率は1割程度と言われています。
そしてある通信高校の先生はこう言います。
「不登校経験のある生徒の
退塾率は5割くらいではないか」と。
不登校専門塾でも退塾率は
実質3割程度と言われています。
表に出てこない数字ですが。
なので今の状況を責める必要は無いのです。
苦しんでいるのはあなただけではありません。
さて不登校から全日制に通えていたり、
通信高校でバイトや部活などに励んでいても、
なぜ大学受験で苦しむのでしょうか?
それには理由が3つあります。
1つ目はプレッシャーがかかるから。
受験というのはいわばアウェーの環境。
ある種の試練なわけです。
昔から嫌なものとされてきました。
で、
繊細で真面目だと、
勝手にプレッシャーを感じて、
動けなくなりやすいのです。
(そして部屋でゲームしていると)

実際、大学入学後には、
途端にやるべきことをやれるようになります。
プレッシャーから解放されるからです。
さてそういったプレッシャーは嫌なもの。
なので多くの子達が通信制高校では
先生の勧めで「推薦」で
ハードルの低い大学に進学していきます。
もっとも全日の偏差値55以下の高校もそんな感じです。
なので、これは元不登校の子というよりは
現代っ子に共通する気質なのかなと。
興味がある方は偏差値が低い大学の
推薦での入学率を調べてみてください。
9割とかです。
推薦といっても、
面接も学科試験もなく、
名前を書けば合格するという大学が増えています。
そしてそういった大学の
就職未定率は2割~3割ほどです。
ただ、それは嫌だという「骨のある」子も
なかにはいます。
で、自分で自分に勝手にプレッシャーをかけてしまい、
思うように動けずに時が過ぎていってしまうのです。
🔳2つ目の理由は
彼らは
「うすうす現実に気づいている」から。
世間ではどこの大学でも同じだと言います。
しかし、お給料はどの大学に入るかで明確に差がある。
私は生徒にこう言います。
「同じ学校の他の子は推薦で大学合格を決めて
とっくに遊んでいるよね。
君も同じようにして遊べばいいのに」と。
すると、「就活が大変じゃないですか」
そう反論してきます。
「じゃ、勉強しろよ」と思うわけですが、
言わずに話を聞くことにしています。
現代は情報化社会。
なので彼らも調べているのです。
実際、平均年収ランキングを見ると大学ごとに大きな差があります。
こちらは大学別の平均年収ランキングです。
出典:日経転職版

これを見ると国立大学や
MARCH、関関同立までの大学は
日本人の平均年収の2倍以上を
軽く稼いでいることがわかります。
日本人の平均年収は450万くらい。
さらに一流企業だと手厚い福利厚生がありますしね。
「ありのままでいいんだよ」
よく言われる言葉です。
が、
「でも歴然とした差があるじゃないか」
「なにがありのままでいいんだよだ」と、
彼らは思っているわけです。
まーそういうことを考えずに、
「ありのままでいいんだよ」
というアドバイスをちゃんと聞いて、
ただ気楽に勉強すれば良いのですがw
また大人がいくら
「好きなことやっていいんだよ」と言っても、
彼らは勝手にプレッシャーを感じてしまい、
動けなくなるわけです。
「そもそも好きなこととかも無いしな」と。
彼らもプロゲーマーやゲーム系ユーチューバーになるのが
現実的ではないのは分かっている。
切ない話ではあります。
🔳3つ目の理由は、
彼らは真面目なので、
すべてを完璧にやらなければと思っているからです。
予備校や塾の先生はこう言います。
通信の受験担当の先生もこう言います。
(受験するという子にはノルマもあるので)
「1日15時間勉強しろ」
「ここで一生が決まる。
死ぬ気で勉強しろ」と。
(さすがにある塾の先生が炎上していましたね)

先生からしたら
生徒になるべくたくさん勉強してもらいたい。
だからこう言うわけです。
15時間に根拠はありません。
彼らも若い頃はそんなに勉強していないでしょうw
年配の先生だとパチンコとかに行っていた日もあるでしょう。
そして多くの子はあまり先生の言うことを聞かない。
まじめに聞いているフリ。
なので、苦しくもならない。
でも一部の子は真に受けてしまうわけです。
世間慣れしていない。
そして苦しくなる。
あれもこれもやらなきゃと苦しくなる。
この勉強でいいのだろうかと不安になる。
ちゃんと覚えているだろうかと疑心暗鬼になる。
参考書の隅から隅までを覚えようとしたら、
それは苦しくなります。
で、不安から逃れるために
塾から足が遠のき
家でゲームをしている。
というわけです。
🔳ではどうしたらいいのか?
1つは過去問を研究して、
勉強する範囲を決めることです。
彼らは無限に勉強しなければと思っています。
だから苦しい。
出題されたところは全て分からなければならない。
そう無意識に思っています。
彼らは実現不可能なゴールを追っているわけです。
その自覚すら無く。
これは本当の話で、
勉強しながらお話を聞くとこういうことがよくあります。
まー東大や京大に受かる子といえど、
無限に覚えているわけではありません。
早慶やMARCHであればなおさら。
合格点は6割とか7割です。
その範囲に限定すればいいのです。
そうなると途端に気が楽になります。

2つはやる気に頼らずに
勉強する仕組みを作ることです。
具体的には家でオンラインで勉強する時間を決める。
その時間だけはがんばろうと決める。
そうすれば途端に気が楽になります。
そうなると、
勉強をすることがよりできるようになります。
いわば、
ゲーム感覚でできるようになってくるのです。
私のところは勉強が楽しいと言い出す子が多いですが、
この仕組みがあるから。
最低ラインから増やしていくべきなのです。
楽しい食事などでも
大食いを強いられると嫌いになることでしょう。

3つ目は勉強をする中に心理学を活用すること。
彼らはカウンセリングは嫌がります。
でも勉強するついでであれば話は別。
たとえば、
ものごとを冷静に客観的に見る認知行動療法。
マイナス思考や「絶対に失敗できない」という歪んだ思い込みに気づき、
現実的で前向きな捉え方に変えることでストレスを軽減します。
自分の不安や恐怖に対処できるようになるわけです。
たとえば、
行動することでやる気をあげる行動活性化療法。
気分ややる気が上がるのを待つのではなく、
まず行動を変えることで憂うつな気分や意欲の改善を目指す心理療法。
たとえば、
弁証法的行動療法。
あるがままの自分を受容することで、
心がゆれ動くような時にも、
合理的に行動できるようになります。
つまり、勉強する。
試験会場に行く。
ようになるわけです。

4つ目は親御さんにナーバスな受験生への接し方を
身につけていただくこと。
子どもだけのサポートでは不充分です。
子どもの一番身近な応援者は親だからです。
しかし中学受験の頃は素直だったお子さんも
今では生意気な上に
やると言ったことがやれないという
理解しがたいご状況でしょう。
なので、
親御さんの相談などにものらせていただいています。

以上長くなりましたが、
嫌な話だったかもしれません。
しかし、彼らは大学に入ると
やるべきことがやれるようになります。
プレッシャーから解放されて、
能力が発揮できるようになるからです。
このように10代後半の子の心は複雑。
適切なサポートがなされて良い形で次のステップに行く子が
1人でも増えることを祈っています。
ご不明な点などがあればお気軽にご質問いただければと。
最後までお読みいただきありがとうございました。
